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集客チラシとイメージチラシ ~その75(2)~
デザイン面の違いを教えてください。
チラシのデザインには、2種類の考え方があり、ひとつは集客を目的としたチラシで、もうひとつはイメージを伝えることを目的としたチラシです。
作成する際の考え方の違いをそれぞれ紹介しましょう。
まずは、集客を目的としたチラシデザインについてです。
集客を目的とするチラシの役割は、見る人に興味を抱かせ、安心と信頼を与えることで、ひいては申し込みにつなげたり、来店してもらうことです。
よってデザインの注意点は、
・キャッチコピーに目が留まる
・文章が読みやすい
・パッと見て何のチラシであるかすぐわかる
作成する上で気をつけるべきことは、優先順位で挙げると、
1.目に留まること
2.内容を読んでもらい安心してもらうこと
3.デザイン性
です。
つまり、デザイン面からいうと、「デザインに個性を出す」というのは、二の次、三の次なのです。
<その75 つづく>
集客チラシとイメージチラシ ~その75(1)~
同じチラシでも、目的が違えば、デザインも変わりますか?
以前、私が作成した「シャンプー通販申し込みチラシ」と「宅配水サービス紹介のチラシ」のデザインを解説したYOUTUBE動画にコメントがつきました。
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日本のチラシ・ポスターのデザインは、全体的にテンプレ化しすぎている。雑誌のページデザインもそうだが、皆似たような教育をうけたせいか似たり寄ったり。
色の付け方など特に。
個性を出すことを許されている海外製のデザインの方がおもしろい。
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とのこと。
「シャンプー通販申し込み」「宅配水サービス紹介」を目的としたチラシのデザインについてのコメントとしては、少々見当違いだと思いました。
つまり、チラシのデザインは2種類の考え方があると思っています。
1つ目は、集客を目的としたチラシ。
2つ目は、イメージを伝えることを目的としたチラシ。
同じチラシでも作成する際の考え方は、大きく違ってきます。
この違いを理解していなければ、集客できるチラシを作成することはできないと私は思っています。
ちなみに、ダイレクトマーケティング業界の方によると、デザイナーがチラシを作成すると、デザインは綺麗でかっこいいが、集客できないとまで言われています。
(ダイレクトマーケティングとは、商品やサービスに対して興味を持っている見込み客だけにターゲットを絞って、直接、アプローチする手法で、ダイレクトメール、ポスティングチラシ、通販カタログなどが該当します。)
<その75 つづく>
入稿時のチェックポイント ~その74(4)~
入稿時に注意すべき5つのポイントのうち、4点目と5点目を紹介します。
■チェック4 画像のカラー&拡大縮小率
配置している画像をチェックします。
・カラーはCMYKになっているか?
・拡大縮小率は100%なっているか?
を確認します。
イラストレーターの「リンク」ウィンドウで
確認すると楽です。
ちなみにイラストレーターで拡大や縮小をすると、画像の品質が汚くなることがあるようです。
(わたしは怖くて試したことはありません)
■チェック5 画像解像度
・画像解像度が350dpiになっているか?
チラシやパンフレットを入稿する場合、配置画像は350dpiになっていることが基本です。
中には300から350dpiの範囲内であれば入稿可能と許容範囲が広い印刷所もありますが、解像度が高い方が確実に綺麗に印刷できるので350dpiにしておくほうがよいでしょう。
以上の5つのチェックポイントをHAT TOOL DESIGNでは入稿時に必ず2人で確認しています。
これらの設定のどれか一つでも見落としてしまったことで仕上がりがうまくいかず、入稿のタイミングが遅れた場合、 デザイナーの責任になってしまいますので、最後の最後に、必ずチェックすることを癖付けてください。