作る前に読んで欲しいデザイン術最新記事
- 2022.08.09:リーフレットを印刷するだけなのにイラストレータは必要か?デザイナーが解説
- 2021.08.20:LINEのロゴ色に店舗のチラシやバナーデザインを合わせるべき?
- 2021.08.10:お客様だけでなく、社内にも影響を与える販促物
「修正が終わらない!」 泥沼化しない提案のコツ ~その59(4)~
修正案を3案提出しても、まだ決まりません。
「修正の泥沼化」を防ぐために、修正の回数をフェーズ1から4に分けて紹介しています。
今回は「フェーズ3」です。
■フェーズ3:対面でもう一度、打ち合わせをする
初稿を2案以上だし、それを3回以上修正しているのに(フェーズ1)、まだデザインが変わるような修正指示が来てしまい、さらなる修正案を3案提出しても(フェーズ2)、まだ、デザインが決まらない場合、果たして、次に打つ策とはなんでしょうか。
こうなってしまった場合、実際に顔を突き合わせて具体的なイメージをヒアリングし直して、再度デザインを作成することです。
いわゆる仕切り直しですね。
ここまでくると、お互いの関係もギクシャクしていることでしょう。
しかし、実際に顔の表情の変化を見ながら話すと、意思の疎通がしやすく、スムーズに進むことが多々あります。
それでもまだ決まらないという場合、最終段階の「フェーズ4」お進みください。
<その59 つづく>
「修正が終わらない!」 泥沼化しない提案のコツ ~その59(3)~
初稿案を2案以上持っていったのですが、3回以上の修正が入ってしまいました。
「修正の泥沼化」を防ぐために、修正の回数をフェーズ1から4に分けて紹介しています。
今回は「フェーズ2」です。
■フェーズ2:修正も複数案提案する
3回以上修正しているのに、まだデザインが変わるような修正指示が来てしまったら、修正案を3案出しましょう。
3案とは、
A案:修正の指示通りのデザイン
B案:A案の修正指示のバリエーションデザイン
C案:修正指示を踏まえてデザイナー自身が推しのデザイン
A、B、C案の順番でそれぞれの修正点を説明し、修正によってどのような印象を与えるデザインなのかなども付け加えます。
最後にC案はおすすめする理由も強く解説してください。
HAT TOOL DESIGNのお客さんで、「フェーズ2」まで進んだ方がいました。
このやり方のおかげでC案に決定して、無事に納品することができました。
それでも、まだデザインが決まらない場合、「フェーズ3」に進むしかありません。
<その59 つづく>
「修正が終わらない!」 泥沼化しない提案のコツ ~その59(2)~
デザイン提案の初稿が肝心なのはわかるのですが。
デザイン提案時にしばしば起こる、「修正の泥沼化」。
その事態を極力減らすためのノウハウを、修正の回数によってフェーズ1から4に分けて紹介します。
前回は「フェーズ1:初めて提案するデザインはほぼ完成形を!」 を紹介しました。
修正の泥沼化を招かないためには、デザイン提案の初稿が最も重要なのです。
初稿提案の際に、入れるべき内容のポイント3点
1.デザイン案は2案以上を提案すること
2.デザインの制作意図をきちんと説明すること
3.ほぼ完成形を提案すること
のうち、今回は「2.デザインの制作意図をきちんと説明すること」、「3.ほぼ完成形を提案すること 」について。
「2.デザインの制作意図をきちんと説明すること」
デザインをパッと見ただけでは、「なぜこの色なのか?」「この形なのか? 」「どういう狙いや意味があるのか? 」など、一切わかりません。
デザイナーがそれらを伝えることで、デザインの価値が出て、見方が深くなります。
説得力が増すので、必ず説明を入れてください。
「3.ほぼ完成形を提案すること」
完成形を提案することで、 相手にイメージがきっちり伝わるメリットがあります。
また、イメージが具体化していることで、修正指示も具体的になります。
よって、次の修正が楽になり、2回目で修正が終わることがほとんどなのです。
たとえそれ以上修正がある場合でも、誤字脱字や写真の差し替え程度の小さな修正です。
デザイン案を複数作り、制作意図をきちんと説明し、なおかつ完成形を提案することはとても大変ですが、 後々の修正回数を少なくするためにもはじめが肝心なのです。
とはいえ、上記のような提案をしているのに、それでもデザインが決まらず、3回以上修正しているのにまだデザインが変わるような修正指示がある場合、「フェーズ2」に進んでください。
<その59 つづく>