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囲み枠、ここに注意 ~その54(3)~
角丸で注意すべき点はなんですか?
前回は囲み枠の角丸の大きさによって、印象が変わるお話でした。
続いて、3点目の注意ポイントを紹介します。
●注意その3:角丸の拡大・縮小に注意
拡大・縮小することで、角が変形してしまうことがあります。
ワードやパワーポイントで作ったチラシデザインで、よく見られる現象です。
下記の画像は変形してしまった角丸の見本です。
細部まで気をつけてこそ、美しいデザインになるのです。
少し気をつけることで回避できることですが、注意を怠ると、受け取る側に制作者の雑さが伝わってしまいます。
このブログ読者のみなさんはデザインに関心がある方が多いと思いますので、こんな失敗をする方は、いないかと思いますが…。
囲み枠はデザインではよく使うテクニックなので、乱用しがちですが、ちょっとしたことで、雑に見えてしまったりターゲットと合わないデザインになってしまう恐れもあるのです。
今後のデザインにぜひ活かしてください。
囲み枠、ここに注意 ~その54(2)~
囲み枠で違いを出すにはどうすればよいでしょうか?
枠囲みは効果的に使わなければ、数が増えてしまうと個々が主張されすぎて、読みにくくなってしまい、これでは本末転倒です。
●注意その2:角丸の大きさ
下記のBとCを比べてみてください。
同じデザインですが、角丸の大きさが違います。
B
C
角丸のサイズが大きいCの方が、Bよりもやわらかい印象に見えませんか?
角丸のサイズが大きいほど、やわらかい印象になるため、逆に固めや力強さを印象付けるようなデザインには向きません。
小さなお子さん向けなど、やさしさややわらかさなどを印象づけたいときは、大きなサイズの角丸をオススメします。
また、大きな角丸を使用するときは、角に文字や写真が近づきすぎて、はみ出しそうになることに注意しなければいけません。
角に文字や写真が接近しすぎると、あまり美しくないので下の画像のように内側に寄せて角が気にならないようにしましょう。
<その54 つづく>
囲み枠、ここに注意 ~その54(1)~
囲み枠を効果的に使うにはどうすればよいでしょうか?
文章や図などを枠で囲んでグループ化して見せたり、 見出しなどを枠で囲んで強調することは紙面の内容が整理されて見やすくなり、デザインにメリハリがつき、アクセントになるなど、囲み枠の効果はたくさんあります。
しかし、枠のつけ方によっては、ごちゃごちゃした感じになったり、雑に見えてしまうなど、本来の役割とは異なってしまうので要注意です。
下記は、ある老人ホーム紹介会社のリーフレットのデザインです。
B
A、Bともに同じ内容で同じレイアウトですが、パッと見て両方を比べてみると、Aの方が濃くないでしょうか?
よく見ると、囲み枠が多すぎて雑然としています。
また、枠が多いせいで、個々が主張をしすぎているため、読みにくくなってしまい、これでは本末転倒です。
枠をつけるのは必要なものだけにし、その他は、
・下線を引く
・文字を大きくする
・色を変える
・太字にする
・書体を変える
など、さまざまな方法で紙面をスッキリと読みやすい印象にしてください。
<その54 つづく>