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マンツーマンのサービスにこそ現場の写真を載せる ~その52(4)~
写真の良し悪しはどんなところをチェックすればよいですか?
チラシの素材として、せっかく用意した写真が使えないことが多いという話の続きです。
では、どのような写真なら見栄えするのでしょうか?
●残念な写真 その2=写っている本人はよいが、背景まで気が回ってない
生活感がそのまま出てしまうので要注意です。
訪問マッサージ業のお客さんから実際にお送りいただいた写真をイラスト化してみました。
マッサージをしているご本人はカメラ目線で満面の笑みですが、部屋の中は服などが散乱していて、マッサージを受けている人がどこにいるかわかりません。
恐らく何にも考えずに撮ったのでしょう。
これでは画像修正の施しようがありません。
せっかくお客さんに撮影の了承を得て、撮って送ってもらった写真だったはずが、これではチラシには使えませんでした。
もう一点、ご紹介します。笑顔でお客さんとのツーショットの写真ですが、背景を見ると、起きたときそのままの布団、飲みかけのコップ、つけっぱなしのテレビなど、 雑然とした空間になっています。
これは、マッサージの施術中の写真で、マッサージ師も真剣な表情で受けている人も気持ちよさそうですが、使いものになりません。
背景を見てみると、脱ぎ捨てた服や押し入れの襖が少し空いていて、隙間から見えています。
このような写真をいただいた場合、トリミングで背景をカットするのですが、それでもごまかしきれず、撮影し直しをお願いする場合があります。
背景まで気が回らないことが、実はとても多いのです。
こういうことに目を配ることができるのがプロのカメラマンなのです。
HAT TOOLでは、プロのカメラマンに依頼すると予算がかかるので、ご自身で撮影したいというお客さんには、今回、お届けしたような「気をつけて欲しいこと」という資料を撮影前にお送りしています。
マンツーマンのサービスの場合、お客さんとのツーショットの写真が多くなるので、ぜひ参考にしてください。
マンツーマンのサービスにこそ現場の写真を載せる ~その52(3)~
どんな写真を載せればよいのでしょうか?
自己開示が集客の第一歩であるという話の続きです。
お客さんに勇気を出して、掲載する写真を撮っていただき送っていいただくのですが、残念な写真の場合がよくあります。
ある程度、私の方で色や明るさの調整、傷やシミ、シワを消すことはできますが、いくらなんでもさすがに使えないという写真もあります。
いくつかイラストで例を挙げます。
●残念な写真 その1=暗い
室内の写真で最も多いのが、「暗さ」です。
下記のイラストはマッサージの写真をイラスト化したものです。
AとBを見比べてください。
一目瞭然でBの方が暗いですね。
特に顔に光が当たらないと、精気がなく、沈んで見えます。
これほど暗いと、暗い部分が潰れてしまい、画像の色調整ができません。
ちなみにBの暗い影を少し減らしてみました。
ずいぶん雰囲気が変わりました。
部屋の中でたとえ明かりをつけていても、カメラのレンズを通すと、肉眼で見るより暗く写ってしまいます。
室内にある照明は太陽より暗いのです。
できる限り窓際の陽の光が当たるところで、しかも逆光にならないように撮影することが重要です。
<その52 つづく>
マンツーマンのサービスにこそ現場の写真を載せる ~その52(2)~
自分の顔写真を載せるのが恥ずかしいのですが。
マンツーマンで接客する職業こそ、顔写真や現場の状況がわかる写真を載せるべきだという話の続きです。
自分の顔や店内、仕事風景、お客さんとのツーショット写真をチラシに掲載して、不特定多数に見てもらうのは結構勇気がいることです。
お客さんの中には、この自己開示に踏ん切りのつかない方がいらっしゃいます。
きっと、恥ずかしかったり、自分のプライドが自己開示を許さないのだと思います。
それは、私もとてもよく分かります。
現に、私もホームページに自分の顔写真や打ち合わせの風景、今まで作成したデザインを掲載して、不特定多数の人に見てもらうことに、最初は恥ずかしさや怖さはありました。
しかし、これは、「自分のためではなくお客さんに安心していただくため」と覚悟を決め、勇気を出して載せました。
そのおかげでHAT TOOL DESIGNに問い合わせをしてくださった理由をお客さんにお尋ねすると、ほとんどの方が
「松田さんの顔が載っていたから」
とおっしゃっていただきます。
まずは勇気を出して自分を開示することこそが、「集客の基本」と自らの経験から強く感じています。
<その52 つづく>