作る前に読んで欲しいデザイン術最新記事

特別な色「赤」の話 ~その50(2)~

本当に「赤」は目立ちますか?

活発で気分を高揚させるイメージを持つ「赤」。 

赤は基本的に目立つ色です。 

とはいえ、目立たせたいからといって、いろいろな場所で多用すると、逆にメリハリがなくなり、目立たなくなってしまいます。 

 

そうなると、 安売りのイメージになってしまうので、注意が必要です。 

新聞折り込みのスーパーや家電量販店のチラシは、赤をベースに使っているところがほとんどです。 

 

これは、たくさんのチラシの中でも目立たせることが狙いで、さらに、気分を高揚させてセール商品を買ってもらう狙いもあるようです。 

 

この場合に使う赤は、デザイン業界で「金赤」と言われる色です。 

マゼンタ100%とイエロー100%。明るい赤です。 

 

この「金赤」は、目立つという認識のデザイナーは多いかと思います。 

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しかし、金赤は見た目には黄色が強い赤なので、私は、軽い感じがしています。 

 

アクセントやワンポイントで金赤を使うと、突出し際立ちすぎて違和感が生まれることがあります。 

 

もう少し暗めで血のような赤にしたい場合、マゼンタ100%とイエロー100%、シアンを15%ほど足します。 

 

すると、印刷した際に、少し落ち着いた赤になるのでオススメです。 

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「赤」を多用すると安売りのように見えるとはいえ、赤は戦隊ヒーローものでは、リーダーの色であることもあります。これほど、幅広い意味を持つ色もなかなかありません。 

 

うまく使いこなしてください。 

特別な色「赤」の話 ~その50(1)~

「赤」にはどんなイメージがありますか?

いろいろな色がある中で、「赤」だけは特別な色なのです。 

 「赤」の色の特徴を知ると、今後、「赤」の使い方が変わると思います。 

 

赤色の性質は、太陽や火の熱を連想させる活発なイメージがあります。 

また、エネルギーを感じさせ、アクティブなイメージも沸きます。

血の色でもあり、他の色よりも強い刺激で気分を高揚させる色でもあります。 

 

また、「赤」を使った実験では、ヒッチハイカーの女性が着ている服が「赤」の場合、 全体の20%もの男性が車を止めたという結果が生まれました。 

その他の色は、 黄色が14.89%、青が14.11%、白が13.99%でした。 

赤だけは5人に1人が車を止めたということになります。 

 

男性ドライバーの頭の中で、ロマンスと赤が無意識のうちに関連付けられて、自動的に目を惹きつけたとのことでした。 

 

ちなみに、黄色と黒色の組み合わせがスズメバチを連想させて危険につながると、無意識のレベルで感じ取っているのとのこと。 

それで、黄色と黒色も目を惹くのです。 

<その50 つづく>

チラシの原稿を作るコツ まずは文字量を気にせずに ~その49~

書き過ぎて文字数が多くなってしまうことが心配です。

 

最近、チラシの作成のご相談に来られる方のなかに、「字が多いと読んでもらえないので、文字を少なめにして、写真やイラストをたくさん入れたい」と要望を出される方が多くいらっしゃいます。 

それはそうなのですが。

このような方の場合、私が心配するのは、お客さんからいただく原稿の内容がスカスカになっていることなのです。つまり、内容が薄くなっているのです。
 

原稿の文字量が多い場合は、内容が濃いことが多く、こちらで余分な箇所を削除したり、言い回しを変えるなどして、文字量を減らすことができます。 

反対に文字量が少ない場合、内容が薄いので、こちらで文字量を増やそうにも、お客さん本人にしか分かりえないことが多く、非常に困ってしまいます。 

原稿を書く前から文字量を気にしすぎるあまり、肝心な説明がないことが多く、説得力に欠け、内容がおろそかになっていることがよくあります。 

このように「字が少ない=内容が薄い」のでは、本末転倒です。 

内容がおろそかなチラシを作成しないためにも、

1.文字量を気にせず原稿を書く

2.チラシのサイズに合わせて、載せる原稿、載せない原稿をセレクトし、余分な部分を省き、おおまかに原稿を編集する

3.デザインをしながら文章を再度編集し、細かく文字量を調整する

まずは、量を気にせず、文章をいっぱい書くことです。 その後、編集をすればいいのです。 

自分一人で原稿を作っていると、独りよがりの内容になりがちです。 

以前、ご紹介したこともありましたが、「知の呪縛」に陥ってしまうのです。 「知の呪縛」とは、自分以外の人も、自分と同等の専門知識を持っていると思い込んで、話しを進めてしまうことです。 

そうならないためにも、第三者が客観的に読んで、理解できるかどうか判断してもらうことが重要になってきます。

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