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チラシに料金を載せる理由 ~その45(2)~
料金の載せ方にも工夫が必要でしょうか?
チラシに料金を載せることの重要性を前回、お話ししましたが、そうは言っても、
ズバリ料金を明記するのはやはり難しいという場合、下記のような書き方をオススメしています。
・10万円台プラン、30万円台プラン。50万円プランなど、おおよその目安となる金額を載せる。
・1事例として、内容と金額を載せる。
金額が高い商品や一生に一回買うかどうかという購買頻度が低い商品は安心して購入してもらうために、極力金額を載せることをオススメします。
前回、回転寿司の事例を話しましたが、最近では、お葬式の料金を明確化したり、墓の永代供養の費用を明確化することで業界に風穴をあけています。
料金を明記しないのが当たり前な業界の場合は、だからこそ逆に明記して他の業者と差別化するチャンスなのではないでしょうか?
チラシに料金を載せる理由 ~その45(1)~
チラシに料金が載っていることは野暮ではないのですか?
以前、お客さんとチラシの打ち合わせをしていた時、「値段が分からなければ問い合わせしてくれるでしょう」とおっしゃったことがありました。
しかし、たいていの場合、その場にスタッフがいないかぎり質問をせず、分からなければ諦めてしまいます。
また、値段を聞くことが恥ずかしいという人もいます。
お客さんにとって、問い合わせをする行為がどれだけハードルが高いかということをお話し、「料金は載せた方がよい」とアドバイスしましたが、その業界自体、料金をあまり載せていないというので、結局、載せることはしませんでした。
例えば、こんなこともありました。
今でこそ回転寿司が街のあちらこちらにあり、気軽にリーズナブルな価格でお寿司を食べられるようになりました。
それまでの寿司屋では、値段は「時価」と書かれているところばかり。
私が子供のころ寿司を食べに行ったとき、板前さんが「この前、値段を聞いてきた客がいて、 寿司は値段を気にして食べるもんじゃねぇと言ってやった」と自慢げに話していたのを覚えています。
実際、値段が書いていないと値段を気にして安心して食べられないということはないですか?
お客さんの立場からいうと、注文を躊躇したり、諦めたり、思い切って値段を尋ねればいいのですが、 野暮な気がして尋ねられません。
それを解消したのが、回転寿司ともいえます。
お皿の色で値段が分かります。安心して気軽に行け、安心して何回も来店できるのです。
私のいるデザイン業界でも料金を明確にしているところはほんと少ないのですが、料金を明確にしない理由もよく分かります。
それは、修正回数や、お客さんの要望によって、作業量が増えることが多々あり、500人に配るチラシと、10万人に配るチラシのデザイン作成費が同じでよいのか?とも考えてしまいます。
それらを踏まえると、料金を明確にするのはとても難しいのですが、安心して依頼して欲しいと、私の場合は、試行錯誤しながら料金を設定し、ホームページに明記しています。
自分のためではなく、お客さんに安心してもらうために記載しているのです。
<その45 つづく>
想定外に眼がチカチカ。モアレの対処方法 ~その44(2)~
「モアレ」の対処法を教えてください。
モアレを消し去るのはとても大変なことなのですが、気にならないようにする対処策があるので紹介します。
どう変化するでしょうか?
その1:薄くする
Photoshopでジャケット部分だけ選択し、色味を薄くし、ストライプのコントラストを弱くしました。
モアレはあるものの、目立たなくなっているかと思います。
その2:ぼかす
これもPhotoshopのフィルターのぼかしを使って、ほんの少しぼかしました。
腕のあたりはもちろん、脇から背中にかけての縞模様も落ち着きました。
あまりぼかしをやりすぎると、その部分だけぼやけてしまい、かえっておかしくなってしまうので、注意してください。
本来は撮影時に回避することが肝心なのですが、思いもかけないものがモアレを起こしていて、写真で見てはじめて気づくことがあります。
そんな場合、慌てずにコツコツ修正をして対処してください。