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想定外に眼がチカチカ。モアレの対処方法 ~その44(1)~
洋服がチカチカした模様になってしまうのですが
デザインを依頼いただいたお客さんから送っていただいたプロフィール写真を縮小してみると、縦縞のジャケットに「モアレ」ができてしまいました。
「モアレ」。聞いたことありますか?
縦縞やドットなどの模様を組み合わせた時に、模様がうねって見えてしまう「アレ」です。
例えば、縦縞と
ちょっと斜めにした縦縞を
重ねると、
目がチカチカしませんか?
これが「モアレ」です。
下は私の写真ですが、腕のあたりにモアレが発生していますね。
コントラストが強く、細かいストライプ柄だと、うねってしまいます。
細かいストライプの洋服、要注意です。
<その44 つづく>
デザインが上達するための○○○○ ~その43(2)~
「模写」のメリットを教えてください。
前回、「模写」することのススメについてお話しました。
かつて私も、とても好きなイギリスのデザイン集団の「tomato」がデザインしたCDのジャケットを見よう見真似で同じように作ってみたことがありました。
当時は、「こんなデザインを作るデザイナーになりたい」という思いから真似したわけです。
そこで思ったことは、作成する技を習得できるのはもちろん、作者の制作意図を感じ取ることができました。
また、自分との感覚の違いも感じ取ることができます。
デザインを上達したいという方は、気になるデザインがあれば、ぜひ、デザインを模写することをオススメします。
最後に、このメルマガを読んでおられる方は、もちろんすでに分かっていらっしゃると思いますが、自分自身のデザインの勉強のために模写をするのであって、自分が作成したデザインとして公開するのは、著作権侵害になるので絶対に止めてくださいね。
デザインが上達するための○○○○ ~その43(1)~
デザインが上達するにはどうすればよいのでしょうか?
先日、ピアノ教室の先生とお話していた中で、デザインの上達にも通じる話題があったので、ご紹介します。
私はピアノ教室に通ったことが一度もないので、 ピアノ教室では楽譜通りにピアノを弾くことを学ぶのだと漠然と思っていました。
しかし、そのピアノの先生曰く、楽譜通りに弾くだけではコンピューターでも弾けるとのこと。確かに。その通りです。
要は、作曲された時代背景や作曲家の心情を自分なりに解釈して、弾くことが重要になるというのです。
その人なりのイメージがプラスされることで、楽譜通りに弾いていてもコンピューターが弾くのとは違ってくるのです。
つまり、楽譜通りに弾く技術と自分なりの解釈で感情を込めて弾くことにより、オリジナルとは違う曲になるのです。
これと似た話で、東京藝術大学の方から聞いた「模写」の話を思い出しました。
東京藝術大学に洋画や日本画の名画を模写をする授業があるとのこと。
模写をする理由は、絵をただ単に書き写すだけではなく 作者の技術も分かり、また、何よりも作者の制作意図を読み取ることに繋がるからなのです。
さらに、自分なりに「ここはこうしたい」などという感情が湧き、アレンジの欲求が湧いてくるとのことでした。
私がまだ駆け出しのデザイナーだった頃、師匠の作業を私が引き継ぐ機会がありました。師匠がデザインしたチラシデータを引き継いだので、じっくりデザインデータを見てみました。
するとスペースの取り方、文字の大きさ、 写真の入れ方、構成など、制作意図が伝わって来る反面、「この辺りはあまり考えていないのだな」ということも感じ取ることができました。
デザインデータを見ることで、制作意図やロジックを感じ取ることはできますが、そのような機会がない場合は、デザインを「模写」することをオススメします。
<その43 つづく>