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デザインの幅が広がる素材集 ~その39(1)~
素材集を使ってみたいのですが。
最近では、写真や飾り枠、アイコンなど無料でダウンロードできるホームページがたくさんあり、ちょっとしたデザインでれば事足りることもあります。
しかし、デザイン全体の雰囲気を統一したり、デザインのクオリティーをぐっと上げるには多少お金を払ってでも、素材集を買うことをオススメします。
いろいろな素材が入っていて、3,000円程度で購入できるので、実はお手頃なのです。
今回、紹介するのは「手作り」にしぼった素材集です。
私が実際に使ってみて、使いやすかったもので、デザインの幅も広がると思ったものを紹介します。
また、雑誌のデザインにも使われていることもあるので 、やはりプロの現場で重宝するのだと思われます。
さて、1つめです。
ガーリーな雰囲気のデザインを作成するときに、スタンプ素材や飾り枠が使えます。
2つめは、ガーリー&メルヘンなデザインを作成するときに便利な素材集です。
3つめは、ニューヨークのカフェや街で見かけるような手書きをイメージした素材集です。
ナチュラル&カジュアルなイメージに合います。
『グラフィティ&フォント素材集 NEW YORK DESIGN BOOK』
4つめは、手作り感を演出するために大事な「質感」を出すための紙や布の高解像度のテクスチャーが入っています。
手触り感があるザラっとした紙質や色焼けした紙、リボン素材も入っていて重宝します。
ご紹介した素材集は商用利用可能ですが、 詳しくは利用規約を読んでご使用ください。
<その39 つづく>
提案しながらデザインを作成する ~その38(3)~
デザイナーの役割ってなんですか?
大きな仕事になると、クライアントさんとデザイナーの間には、ライターがいて、デザインの方向性を決めるアートディレクターがいます。
デザイナーはライターが書いた原稿とアートディレクターが決めた方向性の通りにデザインを作成します。
しかし、小規模の仕事の場合は、デザイナーはアートディレクターの役割や、ライターの役割を担い、ちょっとした原稿なら書いてしまいます。
芝居で言えば、脚本や舞台演出、キャストもすべて一人で行うということです。
つまり、どのような世界観を作りあげるかはデザイナーにかかっているのですね。
そのためには、クライアントさんのことをよく知る必要があります。
知らないと勝手に作りようがありません。
クライアントさんとの打ち合わせがとても大事になってきます。
ハットツールデザインに依頼をしていただくお客さんからこんな話がありました。
かつてデザインを依頼した会社では、デザインの打ち合わせをデザイナーでなく、「テレフォンオペレーターと電話での打ち合わせだった」「営業担当者とデザインの打ち合わせをした」「デザイナーとメールで打ち合わせをした」という方が、何人もいらっしゃっています。
そのお客さんの口から決まって言われることは、「言われたままのことしかやってもらえなかった。これなら私でも作れると思った」
とのこと。
同じデザイナーとして、なんとも残念な言葉ですが、そのような打ち合わせの仕方では、全体の把握も難しいので仕方がないと思います。
提案しながらデザインをするためには、打ち合わせがなによりも大事なのです。出来上がりの良し悪しは、打ち合わせで決まります。
提案型のデザイナーを目指して、ぜひ頑張ってください。
提案しながらデザインを作成する ~その38(2)~
提案ってなんですか?
クライアントさんからいただいたチラシ作成の素材(情報)をただ並べただけでは、魅力あるチラシにはなりません。
文言を組み入れるなどして、ストーリーを組み立てて、クライアントさんへ提案する手法について前回お話しました。
重要なのは、チラシを見た人に興味を持ってもらうことです。
案が出来上がった時点で、クライアントさんに見せます。
「イメージとまったく違う」と答えが返ってきた場合は「どこがどう違うのか」、明確な答えがクライアントさんから出てくるはずです。
足りなかった情報や決まってないことを勝手に先行してデザイナーサイドからドンドンと入れこんでいくことによって、主導権がクライアントさんではなく、デザイナーになるのです。
クライアントさんからの言葉を待つのではなく、デザインで引っ張っていくという感じですね。
そうなると、重箱の隅を突くような変な修正も減ります。
このやり方で、今までさまざまクライアントさんと一緒に仕事をしてきましたが、勝手に情報を入れて怒る人は誰一人いませんでした。
むしろ、気が利くと喜んでいただけますし、勝手に作って入れることによってクライアントさんも客観的にその内容を見ることができ、チラシの内容がさらに充実してきます。
<その38 つづく>