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チラシの内容はストーリーで考える ~その76(4)~
ストーリーの重要性がわかってきました。
チラシに掲載する「テーマ」を決め、「ゴール」に向けて「ストーリー」を組み立てていく手法を引き続き紹介します。
■その4 各枠の原稿を書く
ストーリーの枠が組み上がったら、各枠の原稿を書きます。
最初の枠に興味を持ってもらえなければ、2枠目、3枠目を読んでもらえません。
読者の心を「バトンリレー」だとイメージすればわかりやすいかもしれません。
第一走者がコケてしまえば、後ろにつなぐことができません。うまくバトンをリレーし、ゴールまで導いてあげてください。
今回、ご紹介した内容は私が実際にチラシを作成する際の作業を細切れにしてみました。
この後、キャッチコピーを考え、仮デザインを作成し、本格的にデザイン作成へと入っていきます。
つまり、詳細を打ち合わせていないのに、「とりあえずチラシを作ってください」「パッと簡単にチラシを作ってください」 などと依頼される方がいらっしゃいますが、これはとても困るのです。
このような依頼は、まるで白い何もない部屋で紙と鉛筆だけ渡され、「とりあえず絵を描いて」と言われるようなものです。
何を描くのか考える時間が必要なのです。
春らしいデザインのコツ ~その32(1)~
「春」を感じさせる色は何色ですか?
日本には四季の変化があり、 季節を取り入れたデザインは反応率があがるといわれています。
季節に関係のない商品や店舗紹介であっても、これから作成するチラシには、あえて春を取り入れたデザインにすることをオススメしています。
春を取り入れたデザインにするには、
1.「色」で春のイメージを出す
2.春を感じさせるイラストや写真を入れる
寒くて縮こまっていた冬から暖かい春を迎えると開放感があり、 草木が芽吹くパワーがあふれ、活動的になります。
また、入学式や入社式など心機一転する季節です。
春をイメージするキーワードは、「ウキウキ」「ワクワク」「ふんわり」「うららか」「 陽気」「浮き足立つ」「ほころぶ」「淡い」などいろいろ挙げられます。
時折寒い風は吹くものの日なたは暖かくて心地よく、心も弾むイメージです。
春の色といえば、パステルカラー。
桜やタンポポ、藤のような淡い色合いで、原色に白を足したやわらかい軽やかな色です。
<その32 つづく>
勢いや情熱をそのまま伝える意外な方法 ~その31(2)~
情熱を文字以外で伝えてみたいのですが。
美容室を経営するお客さんからチラシ作成を依頼されたときのことです。
その美容室のパーマが8,000円以上をするので、 半額の価格でやっている激安の美容室のパーマとどう違うのか尋ねました。
パーマ前、そして1液と2液をつける間、パーマの後、計3回、ある処理をするとのこと。
それにより、髪と頭皮へのダメージは最小限におさまり、 パーマの持ちが格段によくなるそうです。
格安美容室は、客の回転をよくするためにこの処理を省いているとこが多いようです。
自分の髪と頭皮のこと、また、パーマの持ちを考えれば、多少価格が高くてもその美容室に通いたいと思いました。
また、友人に紹介しても間違いないとも思いました。
このように、プロの仕事はとても理にかなっていて、説得力もあります。
働いている方にとっては、日々の作業の一環でその凄さがわからないかと思います。
前回の紹介した老人ホームのエピソードも同様ですが、チラシなどサイズが決まっている紙面では他の情報が優先してしまい、日々の作業の一環ともいえる、このような話を載せるのは難しいと思ってしまいます。
また、 文字にしてしまうと、情熱が伝わりにくくなってしまいます。
では、この情熱をそのまま伝えるにはどうすればよいでしょうか。
お客さんとの打合せで飛び出したちょっとしたエピソードに込められた情熱をそのまま伝えるのに、私がおすすめしているのは動画を撮ることです。
今は、スマートフォンでもすぐに撮影できて「 YouTube」にアップロードできます。
また、チラシなどには「YouTube」へリンクするURLやQRコードを入れておきます。
動画であれば、話している熱が伝わり、 動画のタイトル次第では「Google」や「Yahoo!」の検索でもヒットします。
現に、ハットツールでも「YouTube」を見てお客さんが問い合わせをいただき、仕事につながったことも何度もあるのです。
ぜひお試しください。