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チラシの内容はストーリーで考える ~その76(3)~
ストーリーをいかにチラシに活かせばよいのでしょうか?
チラシに掲載する「テーマ」を決め、「ゴール」に向けて「ストーリー」を組み立てていく手法を紹介しています。
マッサージ店新規オープンの事例の続きです。
大きな外枠(概要)から少しずつ濃い内容へ向かい、最後に核になる「ゴール」へ導くイメージです。
「マッサージ店オープン」が「テーマ」で、「予約の電話」が「ゴール」です。
■その3 読者の心の動きの仮説を立てる
このチラシを見た人の心の動きの仮説を立ててみます。
1.「マッサージ店オープン」
↓ (読者の心)そうなんだ、どんなマッサージだろう?
↓
2.「肩こり・腰痛・捻挫を一発解消できる」
↓ (読者の心)一発解消って本当かな?どんな施術?
↓
3.「3つの特徴」
↓ (読者の心)他にも色々得意なこともあるみたい。
↓
4.「料金・場所・営業時間・院長の紹介など」
↓ (読者の心)料金もさほど高くないかも。場所も近い。
↓
5.「電話予約」
(読者の心)今度の休みに行ってみよう。予約してみる。
チラシを読んだ読者の心の動きを仮説で考えてみることで、客観的にチラシの内容を分析できると思います。
チラシでは下記のように作成しました。
」
<その76 つづく>
勢いや情熱をそのまま伝える意外な方法 ~その31(1)~
情熱をリアルに紙面に反映させたいのですが
お客さんと話をしていて思うことがあります。
お客さんが語る仕事の話は面白いということ。
先日、老人ホームの仲介業をしていらっしゃる お客さん(Aさん)からこんな話を聞きました。
Yさん(Aさんのお客さん)のお母さんの 認知症が悪化して入院することになったとのこと。
何でもそろっていて至れり尽くせりの病院ですが、お母さんは会話も少なくなりがちで、 お母さんはあっという間に覇気がなくなり、食欲もなくなり、ほぼ寝たきりの状態になったそうです。
その後、Aさんと一緒に老人ホームを探すわけですが、ある老人ホームに話を聞きに行ったとき、「今入居すると、この部屋が10%オフで入居可能です!」 と男性職員がパンフレットを見せながら話したそうです。
しかし、必要としていることは、そんな上っ面なことではなく、お母さんが元気に暮らしていけるのかということ。
そこでこの男性職員に「あなたの老人ホームでは、このような状態の患者にどう接して元気になるような努力をするのですか?」 と質問をしたそうです。
すると、しどろもどろで的を得ない答えを繰り返すのみ。
この施設はダメだと諦めかけていたときに、現場で働く30歳そこそこの若い女性マネージャーが加わり、「まずは、自室でゼリー状のやわらかい食事をとって体力をつけてもらう。 その後、徐々に通常の食事ができるようにしながら 食堂でみんなとご飯を食べるようにする」
と緊張しながら一生懸命、説明したそうです。
これを聞いたAさんとYさんは安心して お母さんを入所させました。
そして間もなく、表情に笑顔が出て食堂で食事をするようになったそうです。
この老人ホームのチラシを作るとしたら、どのような紙面にするのがよいのか考えてみてください。
文字で表現できるでしょうか?
<その31 つづく>
デザイン上達の近道は自分の目を疑うこと ~その30(2)~
客観的な視点が大切だということはよくわかっているのですが。
自分だけでデザインの判断を完結させず、客観的な視点を取り入れるために、第三者の意見をもらうことの重要性のお話の続きです。
作成している者は、 客観的にデザインをみることが できなくなっています。
この現象を私は「目が腐ってる」と呼んでいます。
目が腐ってしまっていることを自覚することがなによりも重要です。
自分の目が腐った状態から脱する一番良い手段は、自分以外の人に見てもらい、客観的な意見をもらうことだと思います。
それはもちろん、デザインが全然わからない人でも構いませんので、仕上がったデザインを見て率直な意見を言ってもらうことが大切です。
ただし、人に尋ねる時は、大勢の人に聞くのは避けてください。
たくさんの人に聞いてしまうとさまざまな意見が出てしまい、かえって混乱してしまいます。
ひとり、多くてふたりです。
意見を言われたら、決して怒ってはいけません。
自分自身は「完成だ!」と思っているのに、反対の意見を言われてしまうと、ムカッとするのは当たり前です。
どうぞ心の器を大きくして意見を聞いてください。
自分以外に見せる人がいない場合は、 時間を置いて見返してください。一晩ほど寝かすのがよいでしょう。
そして、テキストは声を出して読むこと。
第三者からもらった意見や時間を置いて自ら気づいた点を修正してみると、見違えるようにデザインが良くなります。
作成したものを客観的に見て修正するという、このステップを踏んでいるかいないかは、デザインを見ればなんとなく分かってしまいます。
デザイン作成の渦中にいるときは必ず「目が腐ってしまう」ので、客観的な視点を取り入れ、自分のデザインの腕を上げていってくださいね。