作る前に読んで欲しいデザイン術最新記事

デザイン上達への近道は自分の目を疑うこと ~その30(1)~

客観性を失った自己満足のデザインに陥っていないか心配です

デザインを作成している最中は、 「これってかっこいい!最高」と自分自身で思いながら 作成している方は多いかと思います。

かくいう私もそうなのですが、 そう思いながら作成したデザインが客観的に見てカッコイイデザインに仕上がったことは実はほんの数回。

今は自分なりに「出来上がった!」と思うところで、一度、 夫にデザインを見せます。

そこで客観的に意見を言ってもらい修正します。

見た感想を遠慮せずにズバズバ言うので、 ムカッとすることもたくさんありますが、 そこはガマン、ガマンです。

自分で「出来ている!」とその時は思っても、あとから見ると、さまざまな状況が浮かびあがってきます。

●作成の途中のような印象で、作り込みが足らず、物足りない感じがする

●細部のデザインにこだわりすぎて全体のバランスが悪い

●紙面全体にスペースがなくギッチリレイアウトして、見る気が失せる

●なんとなくデザインをしてしまっているせいで、全体の流れが考えられておらず、情報の優先順位がつけられていない

●デザインがいいのか悪いのかいまいちよく分からない

 私はデザインを20年ほどやってきましたが、デザインが出来上がると、毎回必ず、師匠や先輩、同僚に見てもらい客観的な意見をもらうようにしていました。

作成者は、 客観的にデザインをみることができなくなってしまっているからです。

20年もデザイナーをやっている私でさえ このような現象は必ず起きてしまいます。

この現象を私は「目が腐ってる」と よんでいます。

 <その30 つづく>

レイアウトを揃える基本がグリッド ~その29~

縦と横の揃え方がわかりません。

今回はデザインで基本中の基本である 「揃える」話をお届けします。

「揃える」ということは、チラシやパンフレットなど紙のデザインにおいても、WEBのデザインにおいても必ずやらなければならない基本レイアウトです。

複数のものが並んでいると、人間は関連づけをする性質があるのです。

「揃える」ことは 関連があると伝えていることになります。

関連があると認識することによって読みやすくなり、内容も理解しやすいものです。

デザインでは、まず、何を揃えるかというと、 主に下記4点のことをいいます。

1.位置を揃える

2.文字の行を揃える(左揃え・中揃え・右揃え)

3.スペース(余白・空き)を揃える

4.幅・高さを揃える

 揃えるためには、紙面に グリッド線を引いてそれに沿ってレイアウトします。

例えば下記の画像のように、横幅と縦幅に均等にグリッド線を引きます。

下記のグリッドは、横が2分割、縦が4分割のグリッドです。

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横を3分割にしたグリッドです。

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水色の面に文章や写真など配置し、 白いスペースは余白部分です。

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余白のサイズは、紙周辺が1cm程度で水色の面の間は5mm程度。

掲載する情報量に応じて、 この余白サイズは変わってきます。

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なるべく文章や写真などはグリッドに沿って 配置していきますが、 中には文章量が少なかったり写真がないときなど、 グリッドの底辺にまで配置する場合があります。

その場合は、上辺と左辺のグリッド線に 優先して沿うように配置してみてください。

また、グリッドを細かく設定した場合は、1つのボックスで使うことをせず、いくつかボックスを合わせて配置していくのもいいでしょう。

下記はハットツールでデザインしたチラシです。

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グリッドに沿ってデザインしているのがわかりますか?

身の回りの広告や雑誌などのデザインをこの視点で見てみると、グリッドに沿ってレイアウトされていることに気付くはずです。 ぜひ、周囲を眺めてみてくださいね。

潜在客を見込み客にする仕掛け作り ~その28~

お店のことを広く知ってもらうにはどうしたらいいのでしょう?

見込み客へのアプローチを紹介します。

「顧客ピラミッド」という言葉を聞いたことはありますか?

 

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ピラミッドの一番下にあるのが「潜在客」です。

あなたのお店の存在を知らないお客さんのことです。

この潜在客にご自身の会社やお店、サービスの 存在を知ってもらい、必要なときにお客さんの「選択枠」という土俵に上がるよう、情報発信をして認知度を高めていきます。

では、 潜在客をピラミッドの上部に上げる第一歩とはなんでしょうか?

例えば、チラシの配布や ダイレクトメール(DM)を送る 量を増やすというのも一つの手ですが、 顧客ピラミッドを意識して 潜在客を上部に上げることに視点を置いてみると、そのためには、「つながり」を作ることが 最も重要です。

売り手とお客さんのつながりがないとどう頑張っても常連客になることはありません。

まず、お客さんに足を運んでもらうためのに必要なものは、「広く知ってもらう」ハードルの低さ になります。

うちの近所にあるリフォーム店を例に挙げます。

リフォーム店はニュースレターをポスティングしているのですが、ニュースレターの内容は、 収納のノウハウや季節のお料理のレシピなど暮らしに関することばかりです。

「リフォームをするなら◯◯◯へ!」といった自店の宣伝を一切せず、毎月ニュースレターがポスティングされています。

ただ、ニュースレターには仕掛けがあり、カラーコーディネーターによる自宅のインテリアのカラーコーディネートのワークショップ記載について記載されています。

おそらくこのワークショップを通して、潜在客から今後リフォームが必要となってきそうな見込み客を集め、「新規客」に押し上げるのでしょう。

このように気軽に体験できるものには、 ワークショップの他にも相談会や体験会、セミナー、説明会などがあります。見込み客へのアプローチは 「やわらかなつながり」を作ること。

一度でもつながりを持つと安心感が生まれ、 選択枠という土俵に上がる可能性が高くなります。

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