デザインを上達するために必要な3つのこと
こんにちは、女性デザイナーの松田です。
「差がつくデザインの技」という主に同業であるデザイナーさん向けに
メールマガジンをを配信して、はや7年が経ちます。
ここ何年かメルマガ読者の方とお話しする機会があり、
デザインに関するお悩みを聞くことがあります。
そのお悩みで一番多いのが
「デザインを上達するにはどうしたらいいですか?」
ということ。
多くのデザイナーは「いいものをたくさん見た方がいい」と言います。
たしかに、いいものをたくさん見るのは間違ってはいません。
私もそうやって言われてきました。
ただ「いいものを見る」と漠然と言われたもののよくわかりません。
とりあえずは毎週、デザイン書をチェックしに本屋に通いましたし
気になる美術展はチェックしてよく行きました。
20代のときはそれが習慣化したほどでした。
私はデザイナーをして25年経ちましたが、
「いいものを見る」のは日々のランニングのようなもので、
アスリートに例えるならスポーツをするための
基礎体力作りに似ているのかと思います。
そのデザイナーとしての基礎体力をつけながら、
私自信、これがあるからデザインが上達したと思ったことを
3つご紹介したいと思います。
1.いいアドバイスをくれる師匠や先輩に会うこと
アスリートが格段と強くなったり、良い結果をだすのは
良いコーチや監督がついたからということが多いと思います。
デザイナーもよく似ていて、早くデザインを上達するには
いいアドバイスをもらえる、師匠や先輩に出会えるかどうかだと思っています。
(実践的なデザインのアドバイスをくれるのは
残念ながら専門学校や美大の先生でないことが多いんです…)
師匠や先輩に自分が作ったデザインを見せて、
客観的で的確な意見をもらう。
それを自分で修正していくと、みるみるデザインが良くなっていきます。
それはそれは、魔法のようにデザインが見違えます。
そこで自分の技術の足りなさ、考えの甘さといった
能力の足りなさを自覚することにもなりますし、
「良いデザイン」とはどんなものかを肌で知ることにもなるんです。
一番いいのは腕のいいデザイン事務所に入ってしまうのが
早いのかなと思います。
2.素直に聞き入れること
デザインを上達するのに一番大事なのが「素直さ」かもしれませんね。
いくらいいデザイン事務所に入って、アドバイスをもらっても
素直に聞き入れないことには上達は絶対しません。
師匠や先輩からのアドバイスによっては
「ありえない!絶対こっちの方がいい!」と納得がいかなかったり、
「意地悪でわざと違うこと言ってるんじゃないの?」
などなど、アドバイスが信じられないときもありますが、
それでもとりあえずはそのまま聞き入れて、そのままやってみること
かなと思います。
そういえば昔、会社勤めのデザイナーのときに東京藝大出身の同僚から聞いた話で、
藝大の授業で有名な絵画を模写する授業があるそうです。
絵画をそのまま描き写すことで、作者の描いている時の
心情やタッチのこだわりなどが分かってくるのだそうです。
それと同じで、制作しないと分からないことがあるので、
まずはそのまま聞き入れてやってみること。
やってみて初めて分かることが、ありますのでね。
3.続けること
デザインを上達するには1回アドバイスをもらっただけでは
上達は難しいです。
先程のアスリートの話もそうですが、上達するには続けることです。
英会話も同じですね。
技術を自分のものにするには、
早くて半年、それ以上はかかるのではないかなと思います。
かつて私はWEBのデザインを7年ほどしていましたが、
グラフィックのデザインをしたくて、さまざまなデザインを教えている本を買って読んでいました。
それでも、いまいち自分のグラフィックデザイナーとしての腕に自信がありませんでした。
偶然にも、TVCMやそれに伴う紙媒体広告の制作をしている会社に出向になり
そこでグラフィックデザインを叩き込んでいただきました。
土日もなく毎日寝る時間は3〜4時間でしたが、そこでの厳しい実践は、
本をちまちま読んでいたときよりも、比べ物にならないほど得るものが多く
一気にデザイナーとしての腕や考えなどの経験値が上がったと
自分でも自覚できるほどです。
そして何よりもデザインがもっと好きになりました。
そこで得たものは今でも私のデザイナーとしての礎になっていて、
まさに一生ものの知識です。
そんな私が、同業であるデザイナーさん向けのメルマガを配信しています。
よければ登録してくださいね。
そして、手前味噌ですが、
デザイナーさん向けのデザイン添削サービスもおこなっております。
イラストレーターでデザイン制作をしているプロのデザイナー方向けの
デザイン添削になります。
デザインを上達したいけど修行するデザイン事務所がないという方、
詳しくはこちらをごらんくださいませ。
2021年02月02日デザインの技