差がつくデザインの技メルマガバックナンバー
こんにちは。
女性デザイナーの松田です。
黒に種類があるのを知っていますか?
「黒にどんな色を混ぜても黒は黒」
と思われる方もいるかもしれませんが、
・グレーぽい黒(ベタスミと言います)
・青い黒
・赤い黒
・真っ黒(リッチブラックと言います)
ざっと、とこれだけ種類があるんですね。
黒を使い分けてデザインに使うと
簡単におしゃれな効果になるんですよ。
例えて言うなら
黒いTシャツにあえて黒インクでプリントした
感じになります。
———————————————–
簡単!差が出る黒の設定
———————————————–
まず、印刷物をデザインする場合、
カラーモードをCMYKで作成しますよね。
CMYKの数値を次のようにすると
それぞれ色味が違った黒が表現できます。
違いがわかりますか?
ベタスミは、
黒インクのみで表現されるので
普通は文字や細い線でよく使います。
青い黒・赤い黒は、
どういうときに使うのかというと、、、
紙面に掲載する写真や装飾が
青系が多い場合→「青い黒」
赤系が多い場合→「赤い黒」
と、
単純に使い分けるとよいかと思います。
リッチブラックは、
全ての色が入るため
美しく深い真っ黒に仕上がりますよ。
黒を使い分けたデザインの事例を
1つ紹介します。
———————————————–
黒を使い分けるときの注意点!
———————————————–
簡単にできるのですが
2つ注意点があります。
(1)スミベタ以外の黒は細かい文字や図は不向き。
(2)リッチブラックは、CMYKの全ての数値を
100%にしないこと。
(1)は印刷の際、CMYKの4色を掛け合わせると
紙が縮むので刷り位置がずれて
下記のようになることがあります。
これを版ズレ(見当ズレ)といいます。
たまに見かけませんか?
もし、青い黒、赤い黒、リッチブラックを
使用する場合は、版ズレしても目立たない
サイズの大きい部分で使うことをおススメします。
(2)は、CMYK全てのインクを100%にすることで
濃度が高すぎて印刷すると紙が破けたり
インクの乾きが悪かったりするようです。
なので、Kインク以外のCMYインクは30%に
とどめておいてください。
黒にどんな色を混ぜても黒は黒
と思われがちですが
印刷では黒でも色の数値を少しいじることで
様々な黒が表現できます。
これを利用して、
ぜひ、おしゃれな販促物のデザインを
作成してくださいね。