差がつくデザインの技メルマガバックナンバー
女性デザイナーの松田です。
先日、お客さんに
デザイン案をプレゼンし終わったときに
こんな質問がありました。
「A案って松田さんの
一番のオススメ案になるんですか?」
「時と場合によります」と
お答えさせていただいたのですが
実はお客さんのタイプによって
変わってきます。
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相手のタイプによって見せる順番を変える
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お客さんとデザインの打ち合せで
お話しをしていると
2つのタイプで分かれます。
1.イメージがなく丸投げの方
2.イメージをしっかり持っている方
1のタイプの丸投げの方は
イメージが無いので
私のオススメ案を初っ端の
A案として出すことが多くなります。
そして、2のタイプの方は、
自分のイメージをしっかり持っているので
A案としてご自身でイメージされている
デザインを先に出して、
その後、B案として
私のオススメ案をお出しします。
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オススメ案を先に見せない理由とは?
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2のタイプの方の場合、
オススメ案を始めに見せない理由は
ずばり「信頼」していただくためです。
自分が思い描いているイメージを
実現したものを真っ先に見せることで、
よく作ってくれたという嬉しさと
それに対する信頼感がでてくるようです。
その信頼感が生まれた後に
お客さんの想像を上回る
一番オススメの案を見せることで
感動していただくことが多く
オススメのデザイン案を
選んでもらえる確率は高いんですよ。
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奇をてらった冒険したデザイン案の場合
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ちょっと冒険して奇をてらったデザイン案は、
野球でいうと変化球です。
私の場合、ほとんど選ばれたことはありません。
A案として初っぱなに見せてしまうと
あれ?こんな注文したかな?と
心配させてしまいますので
目も慣れたC、D案あたりが良いかと思います。
ちなみに時々お客さんから、
今までに見たことないような
デザイン案をお願いします!
と言われることがあります。
こういう場合、
提案した中で一番無難なデザインが
選ばれることがほとんどなんですよ(笑)
と、今回はデザイン作成に関する技ではなく
デザインをプレゼンする際の技についてでした。
デザイン一筋で本来口べたな私が
営業マンのように流暢にプレゼンもできない中で
お客さんを観察して考えたのがこの順番なんですよ。
ぜひ、参考になれば嬉しいです。