デザインをハードな雰囲気にしたいとき黒の違いで見せるデザインの技

こんにちは。

女性デザイナーの松田です。

黒に種類があるのを知っていますか?

「黒にどんな色を混ぜても黒は黒」
と思われる方もいるかもしれませんが、
・グレーぽい黒(ベタスミと言います)
・青い黒
・赤い黒
・真っ黒(リッチブラックと言います)
ざっと、とこれだけ種類があるんですね。

黒を使い分けてデザインに使うと
簡単におしゃれな効果になるんですよ。

例えて言うなら
黒いTシャツにあえて黒インクでプリントした
感じになります。

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簡単!差が出る黒の設定
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まず、印刷物をデザインする場合、
カラーモードをCMYKで作成しますよね。

CMYKの数値を次のようにすると
それぞれ色味が違った黒が表現できます。

黒の違い

違いがわかりますか?

ベタスミは、
黒インクのみで表現されるので
普通は文字や細い線でよく使います

青い黒・赤い黒は、
どういうときに使うのかというと、、、

紙面に掲載する写真や装飾
青系が多い場合→「青い黒」
赤系が多い場合→「赤い黒」
と、
単純に使い分けるとよいかと思います。

リッチブラックは、
全ての色が入るため
美しく深い真っ黒に仕上がりますよ。

黒を使い分けたデザインの事例を
1つ紹介します。

リッチブラックを使ったデザインの事例

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黒を使い分けるときの注意点!
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簡単にできるのですが
2つ注意点があります。

(1)スミベタ以外の黒は細かい文字や図は不向き
(2)リッチブラックは、CMYKの全ての数値を
 100%にしないこと

(1)は印刷の際、CMYKの4色を掛け合わせると
紙が縮むので刷り位置がずれて
下記のようになることがあります。

版ズレの様子

これを版ズレ(見当ズレ)といいます。
たまに見かけませんか?

もし、青い黒、赤い黒、リッチブラックを
使用する場合は、版ズレしても目立たない
サイズの大きい部分で使うことをおススメします。

(2)は、CMYK全てのインクを100%にすることで
濃度が高すぎて印刷すると紙が破けたり
インクの乾きが悪かったりするようです。

なので、Kインク以外のCMYインクは30%
とどめておいてください。

黒にどんな色を混ぜても黒は黒
と思われがちですが
印刷では黒でも色の数値を少しいじることで
様々な黒が表現できます。

これを利用して、
ぜひ、おしゃれな販促物のデザインを
作成してくださいね。

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