【プロが教える】名刺の裏移り(色移り)の原因と対策!きれいな仕上がりのコツ

仕上がった名刺を見てビックリ!「裏移り(色移り)」の原因と防ぐための4つの対策

「納品された名刺を見たら、真っ白なはずの裏面に色がついて汚れている…」
せっかくデザインを頑張って、良い紙を選んだのに、こんなトラブルが起きたらショックですよね。

こんにちは。実戦で使える販促デザインを30年以上追求し、2,100件以上の制作に携わってきたデザイナーの松田です。

今日は、意外と知らない印刷の落とし穴「裏移り(色移り)」についてお話しします。なぜ起こるのか、そしてどうすれば防げるのか。プロが現場で実践しているノウハウを公開します。

1. 「裏移り」とは?見栄えを台なしにする印刷トラブル

裏移りとは、印刷したインクが完全に乾ききる前に紙を重ねることで、上の紙のインクが下の紙の裏面に付着してしまう現象です。また、名刺をケースに入れている間に、カード同士が擦れて色が移ってしまうこともあります。

裏移り(色移り)した名刺の例
写真のように色が移ってしまうと、清潔感がなくなりデザインの質がガタ落ちしてしまいます。

2. なぜ起こる?裏移りの主な3つの原因

裏移りは、印刷屋さんの不手際だけではありません。実は「デザインの作り方」が原因であることが多いのです。

  • 原因1:インクの乾燥不足
    インクを乾燥させる時間が足りない状態で裁断・箱詰めすると起こります。納期が極端に短い「即日発送」などの場合は特にリスクが高まります。
  • 原因2:インクの濃度(CMYK合計値)が濃すぎる
    濃い色のベタ塗りデザインで、CMYKの合計値が250%以上になっていると、インクが非常に乾きにくくなります。
  • 原因3:裏移りしやすい色(青・緑系)を使っている
    青や緑系は、インクの特性上、数値が低くても裏移りしやすい傾向があります。

3. 失敗しない!裏移りを防ぐ4つの対策

裏移りは完全に防ぐのが難しい現象ですが、デザインの段階でリスクを最小限に抑えることができます。これこそが「デザインする人の役割」です。

対策具体的な方法
1.色を薄くするインクの量を減らし、CMYKの合計値を下げる。
2.紙の種類を変える乾きの早い「コート紙」や「ミラーコート紙」を選ぶ。
3. ニス加工を施す表面を保護し、摩擦による色移りを防ぐ。
4. デザインを工夫するベタ塗りの面積を減らす、または両面を同じ濃い色にする。

特にこだわりがなければ、テカリのない「マットコート紙」や「上質紙」は乾きが遅いため、ベタ塗りの多いデザインには不向きです。どうしてもそれらの紙を使いたい場合は、以下の写真のような「ニス加工」を検討しましょう。

裏移り回避のためニス加工をした名刺
ニス加工をすることで光沢が生まれ、デザインに独特の表情が出るというメリットもあります。

まとめ:印刷の知識を味方につけて「長く使える名刺」を

いかがでしたか?せっかくの素敵な名刺も、汚れ一つで印象が変わってしまいます。こうした印刷の特性を理解してデザインすることは、あなたの信頼度を高めることにも繋がります。

自分で作るのも楽しいですが、もし「失敗したくない」「プロのクオリティで作りたい」と思われたなら、ぜひ一度ご相談ください。30年の経験から、最適な紙と色のバランスをご提案します。

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