デザイン案をプレゼンする「順番」の正解|クライアントのタイプ別・心理戦略
「渾身のデザイン案を出したのに、なぜか反応が薄い」「一番自信がある案が選ばれない」……そんな悩みはありませんか?
こんにちは。実戦で使える販促デザインを30年以上追求し、これまで2,100件以上のプレゼンを経験してきたデザイナーの松田です。
先日、クライアントにデザイン案を提出した際、「A案が松田さんの一番のオススメですか?」という質問をいただきました。私の答えは「相手のタイプによって、見せる順番を変えています」です。
実は、デザインの成約率は「見せる順番」という心理戦で決まります。今回は、口下手な私が30年かけて辿り着いた、**クライアントに感動され、信頼されるプレゼン順の秘訣**を公開します。
1. クライアントを2つのタイプに分類する
まず、打ち合わせでの会話から、相手が以下のどちらのタイプかを判断します。
- タイプA:イメージがなく「丸投げ」の方
- タイプB:自分の「こだわり・イメージ」をしっかり持っている方
このタイプ分けを間違えると、どんなに良いデザインでも「何か違う……」というズレが生じてしまいます。
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2. 【タイプA】丸投げの方には「オススメ」を初っ端に出す
イメージがないクライアントは、プロとしての「正解」を求めています。この場合は、出し惜しみせず、自分のイチオシ(一番オススメの案)をA案として最初に見せます。
最初に「これが正解です」という基準を提示することで、クライアントは安心して決断できるようになります。迷わせないことが、このタイプにおける信頼構築の近道です。
3. 【タイプB】こだわり派には「相手のイメージ」を先に出す
ここが最も重要なポイントです。明確なイメージを持っている方に、いきなり自分のオススメ案をぶつけるのは危険です。なぜなら、彼らは「自分の考えが形になっているか」をまず確認したいからです。
- まずA案として:クライアントが要望した通りのイメージを提示する。
- 次にB案として:プロとしての「オススメ案(期待を超える提案)」を提示する。
まずは「あなたの話をしっかり聞きましたよ」という姿勢をA案で見せ、信頼を獲得(ラポール形成)します。その安心感があるからこそ、その後に続く「期待を上回るB案」に対して、感動と納得が生まれるのです。結果として、オススメのB案が選ばれる確率は格段に上がります。
4. 「冒険した案」は野球でいう変化球。出すなら最後
ちょっと奇をてらった、冒険的なデザイン案を作成することもありますよね。これを最初に見せてしまうと、「このデザイナーさんは私の意図を分かっていないのでは?」と不安にさせてしまいます。
こうした「変化球」は、基本を押さえた案をしっかり見せた後のC案やD案あたりで、さらっと提示するのが正解です。あくまで「こういう可能性もあります」という添え物として扱うことで、全体の提案の幅を広げて見せることができます。
まとめ:プレゼン順は「クライアントへの思いやり」
私はもともと口下手で、営業マンのように流暢に話すことはできません。だからこそ、「どうすればお客様を安心させ、感動させられるか」を観察し続けた結果、この順番に辿り着きました。
デザインは作って終わりではありません。その価値を正しく届けるための「順番」を、ぜひ次のプレゼンから意識してみてください。きっと、クライアントとの関係性が変わっていくはずです。
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ここで紹介したコツはあくまで基本です。実際の制作では貴社の強みやターゲットの心理に合わせた『売れる動線』でデザインします。女性デザイナーの松田が直接話をお伺いして、女性目線の細やかなデザインで、あなたの想いを形にします。
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