チラシを読みやすくする「漢字とひらがな」の黄金比!プロが教える使い分けのコツ

チラシを読みやすくする「漢字とひらがな」の黄金比!プロが教える使い分けのコツ

チラシが「読みづらい」と感じる最大の原因は、漢字の多さにあります。適度に「漢字」を「ひらがな」に直すだけで、パッと見の字面(じづら)が柔らかくなり、読まれる確率が激変します。

こんにちは、販促物女性デザイナーの松田です。私はデザイナーとして30年、これまで累計2,100件以上の販促物のデザイン制作に携わってきました。

先日、以前デザインした日本語のリーフレットを台湾語(繁体字)にする機会がありました。すべてが漢字で埋め尽くされた紙面を見て、改めて「日本人は漢字ばかりの文章に威圧感や堅苦しさを感じるものだ」と実感しました。

これはチラシデザインにおいても致命的になりかねない重要なポイント。今回は、読まれるデザインにするための「字面の整え方」をお届けします。

なぜ、無意識に「漢字」が多くなってしまうのか?

お客様から原稿をいただくと、文章に慣れていない方ほど漢字が多い傾向にあります。これはパソコンで入力する際、変換キーで簡単に漢字にできてしまうため、無意識に「事」「時」「方」などを漢字のまま確定してしまうのが原因のようです。

プロが実践する「使い分け」2つのコツ

1. 文章の「雰囲気」で使い分ける

まずは、こちらの比較画像をご覧ください。お客様からいただいた「喜びの声」の原稿です。

漢字が多い文章
【修正前】漢字が多く、喜びの感情が伝わってきません。
ひらがなを増やした文章
【修正後】「漢字」を「ひらがな」に。感情が伝わりやすくなりました。

喜びの声のようなカジュアルな文章は、ひらがなを多く使うことで「感情」が伝わりやすくなります。逆に、「信頼感」や「こだわり」を演出したい場合は、あえて漢字を多めに残すのが正解です。

2. 読者の「目線」をコントロールする

文章の中に漢字があると読み手の「目は留まり」ますが、ひらがなは「流して読める」という特性があります。私は、重要な「名詞」は漢字を使い、「動詞」や「形容詞」は前後のバランスを見てひらがなに直すようにしています。

漢字表記ひらがなに直す理由
事 → こと文章を柔らかくし、スラスラ読ませるため
時 → とき特定の時間指定でなければ、ひらがなの方が優しい印象
方 → かた・ほう読み手の目が留まりすぎるのを防ぎ、親近感を出す

オススメ!名前を「ひらがな」にして、柔らかさやさしさを演出

名刺のようにスペースが限られている媒体では、文字そのものがデザインの印象を大きく左右します。例えば、私の名前は本名で「松田ゆう子」ですが、これが「松田優子」だったら、少し堅苦しい雰囲気になりませんか?

よく使われているのが選挙のポスターです。画数が多い感じをあえてひらがなにして、読みやすく、投票時に書きやすくしたり、パッと見た感じが優しい雰囲気に見せるため。私たちもこれを使わない手はないですよね。

まとめ:使い分けは「読み手への配慮」

今回はフォントや色といった外側ではなく、日本語の根本である「漢字」と「ひらがな」の使い分けについてお届けしました。適度なバランスで書かれた文章には、読み手のことを考えた「書き手の配慮」が見えてきます。

その心遣いは、信頼感となって読み手に伝わります。ぜひ、次のデザイン制作から意識してみてくださいね。

そのデザイン、プロの視点で
「さらに一歩」磨きませんか?

ハットツールデザインの無料メルマガでは、30年の現場で培った「ターゲットを動かすデザインの技」を毎週お届けしています。デザインを自作されている方だけでなく、現役のフリーランスや会社員デザイナーなど、プロ・アマ問わず600名以上が購読中です。独学で迷わずに進みたい方は、ぜひご登録ください。