明朝体とゴシック体の使い分けは?プロが教える「印象を操る」フォントの選び方

明朝体とゴシック体の使い分けは?プロが教える「印象を操る」フォントの選び方

デザインのフォント選びに迷ったら、まずは「誰に、どんな印象を与えたいか」を決めましょう。女性的で信頼感のある「明朝体」、男性的で力強い「ゴシック体」。この2つを正しく使い分けるだけで、訴求力は劇的に変わります。

こんにちは、販促物女性デザイナーの松田です。私はデザイナーとして30年、これまで累計2,100件以上の販促物のデザイン制作に携わってきました。

先日、近所で「マンション建設反対!」というビラが配られていました。深刻な内容のはずが、なぜかポップで丸っこいフォントが使われており、危機感が全く伝わってこない……という残念な例を目にしました。

フォントはTPO(時と場所と場合)に合わせて選ばないと、言葉の重みすら消してしまいます。今回は、プロが実践している「明朝体とゴシック体の使い分け」を2ステップで解説します。

【基本編】デザインの方向性でメインフォントを決める

まずはデザイン全体の「方向性」を決めましょう。ターゲットの性別や年齢、与えたい雰囲気に合わせて、メインとなるフォントを選びます。

明朝体の特徴

明朝体のサンプル

「とめ・はね・はらい」があり、繊細で美しい印象を与えます。

ゴシック体の特徴

ゴシック体のサンプル

線の太さが均一で、視認性が高く力強い印象を与えます。

明朝体ゴシック体
印象女性的、真面目、伝統的、高級感、信頼、穏やか男性的、ビジネス、カジュアル、力強い、機能的、モダン
おすすめ女性向け、契約書などの重要書類、小説などの読み物、和風デザイン男性向け、特売チラシ、プレゼン資料、通販カタログ(情報系)

【応用編】「伝えたいこと」に合わせて部分的に変える

基本のフォントを決めたら、次は「役割」に応じて部分的にフォントを使い分けます。ただし、多用しすぎると散漫になるので、1つのデザインにつきフォントは2種類程度に絞るのがプロの鉄則です。

  • 感情に訴えたい時(明朝体): 挨拶文、お客様の声、心に響かせたいキャッチコピーなど。
  • 事実を伝えたい時(ゴシック体): グラフ、地図、スペック表、注釈、インパクト重視のタイトルなど。

冒頭の「マンション建設反対」のビラも、内容に合わせてフォントを選び直すと、ここまで印象が変わります。

適切なフォントを使った修正例
ゴシック体の太字(ボールド)を使うことで、強い意志と緊急性が伝わります。

まとめ:フォントは言葉の「表情」です

同じ言葉でも、フォントが変われば伝わり方は180度変わります。デザインをする際は、まず「明朝か、ゴシックか」という大きな選択から始めてみてください。

たったそれだけで、あなたのデザインはぐっとプロっぽく、そして伝わるものになりますよ。

「フォント選び」でもう迷わない。
デザインの基礎から応用まで学びませんか?

今回のフォントの使い分けのように、販促物のクオリティを劇的に変える「プロの視点」を無料メルマガで毎週お届けしています。デザインを自作されている方だけでなく、現役のフリーランスや会社員デザイナーなど、プロ・アマ問わず600名以上が購読中です。あなたのデザインをさらに洗練させるヒントに、ぜひご活用ください。