長く使えるロゴの作り方。タテ・ヨコの使い分けと背景色の濃さまで考えた配色の基本

長く使えるロゴの作り方。タテ・ヨコの使い分けと背景色の濃さまで考えた配色の基本

「せっかく作ったロゴなのに、名刺に入れると小さすぎる」「チラシを白黒で印刷したら、ロゴがぼやけてしまった……」。こうした問題は、作る前の準備で防ぐことができます。
ロゴは、フルカラーのチラシから白黒の伝票、看板、さらにはTシャツの刺繍まで、あらゆる場面で使われるものです。デザイナー歴33年の経験から、実務で困らないための「タテ型・ヨコ型の使い分け」と、印刷の特性まで考慮した「配色の考え方」を詳しく解説します。

載せるモノの形に合わせて「タテ型・ヨコ型」を用意する

ロゴの縦組と横組

ロゴを制作する際、ハットツールではマークと社名の並び順について、必ず「タテに並べたもの(縦組み)」と「ヨコに並べたもの(横組み)」の複数パターンを用意することをおすすめしています。

これは、名刺や封筒など、ロゴを載せるスペースに合わせて、一番きれいに収まるものを選びたいからなんです。

  • タテ型:封筒の中央や看板など、タテに長いスペースや、中心にどっしりと配置したい時にしっくりきます。
  • ヨコ型:ホームページの左上(ヘッダー)や名刺の隅など、上下の幅が狭い場所に配置する際に重宝します。

もし1パターンの並べ方しかないと、スペースがない場所に無理やりレイアウトすると、変に余白が空いたり、窮屈に見えたり、小さくつぶれてしまうこともあります。どのような場所でもロゴをきちんと見えるようにするためには、この使い分けが欠かせません。

白黒バージョンを作る時に必要な「手作業」の調整

フルカラーのチラシの場合はロゴもカラーになりますが、白黒のチラシの場合には、ロゴも白黒になることがほとんどです。

この白黒バージョンを作る際、カラーをそのまま自動でグレースケール(白黒)にするだけでは、うまく濃淡がつかないことになります。それでは、カラーのロゴとイメージが全然違ってきてしまいます。

ロゴはお店や会社を表わす大切なものです。白黒になったとしても良い雰囲気に仕上げるために、手で一つずつ、カラーと同じ印象になるように濃淡をつけていくことが必要です。

仕上げのコツは「あえて若干濃いめ」にすること

カラーとモノクロバージョンのロゴ

仕上げには、必ずプリントアウトをしてカラーと白黒バージョンを並べて見比べます。その時のポイントは、カラーに比べて白黒バージョンを若干濃いめにするのがコツなんです。

なぜなら、白黒印刷はスミ1色で刷られるので、どうしても薄くなったり白っぽく仕上がることが多いからです。印刷の特性まで考えて仕上げる。これがハットツールのこだわりです。

背景の色に沈まないための「色の調整」

白い背景と黒い背景のロゴ

ロゴは常に白い背景の上に載るとは限りません。背景に色がある場所や、写真の上に載せて使う場面も少なくありません。

ハットツールでは、ロゴを仕上げる際に「白っぽい背景」と「黒っぽい背景」の両方にロゴを置いてみて、どちらに置いても受ける印象が同じになるように、見比べながら細かく色を調整します。

背景が濃い色の場合、元のロゴの色のままでは背景に沈んで見えなくなってしまうことがあります。そのため、あらかじめロゴ全体を白く抜いた「反転用(白抜き)」のデータを一緒に用意しておくのが、制作の基本です。

将来のコストを抑える「色数」の絞り方

1色のロゴ

ロゴの色数は、特別な理由がない限り、1〜3色程度に絞るのがおすすめです。色数を絞るメリットは、印象が強くなるだけではありません。実は、「制作コスト」にも大きく関わってきます。

例えば、オリジナルのTシャツを作ったり、洋服のタグに刺繍を入れたりする場合、色数によって制作料金が変わることが多いのです。将来的にユニフォームやグッズを作る際、色数が少ない方が低コストで制作できます。

キーカラーの決め方と、色が与える印象

ロゴの色は、ターゲットに与えたい印象から逆算して決めます。これを「キーカラー」と呼びます。
キーカラーになりやすい色の例を書いておきます。

  • :情熱、元気
  • オレンジ:活発、暖かい
  • :信頼、理性的
  • :高級、神秘
オレンジと青の印象の違い

ハットツールのロゴの場合は、「お客様に元気に輝いてほしい」という想いがあるため、オレンジを採用しています。これがもし青色だったら、弊社の「元気なデザインを作る」というイメージは伝わらなくなってしまいます。