「文字が潰れた…」と届いてから泣かないために。プロが教える失敗しないTシャツデザインの掟

「文字が潰れた…」と届いてから泣かないために。プロが教える失敗しないTシャツデザインの掟

学園祭、イベント、スタッフユニフォーム……。Tシャツが完成して箱を開けた瞬間、「あれ?文字が潰れて読めない」「ロゴの位置がワキの下すぎる!」と絶望したことはありませんか? デザインソフト上の見た目だけで作ると、Tシャツ制作は必ず失敗します。

こんにちは、販促物女性デザイナーの松田です。私はデザイナーとして30年以上、これまで累計2,100件以上の販促物のデザイン制作に携わってきました。

今回は、最も一般的な印刷方法である「シルクスクリーン印刷」に絞り、プロの現場で必ず守っている「絶対に失敗しない3つのポイント」を数値付きで解説します。これを知っておくだけで、入稿直前の描き直しや、完成後のガッカリをゼロにできます。

ポイント1:印刷の「限界値」を知る(文字と線)

紙の印刷と違い、Tシャツプリントはインクの厚みがあるため、細かすぎるデザインは物理的に再現できません。「入稿したけど、印刷屋さんに修正してと言われた」というトラブルの多くは、サイズ設定のミスです。

項目失敗しない最小値プロのアドバイス
文字サイズ14ポイント(約5mm)以上これ以下だとインクで文字の穴が埋まり、潰れて読めなくなります。
線の太さ2ポイント(約0.7mm)以上これより細い線は、かすれたり、途中で消えてしまうリスクがあります。
グラデーションアミ点(ドット)化が必須ぼかし表現は対応不可の業者が多いため、最初からアミ点でデザインします。
グラデーションをアミ点にする技法
ぼかしをドット(アミ点)に変えることで、シルクスクリーンでも綺麗に再現できます。

ポイント2:色数は「1〜2色」がデザインの勝負

シルクスクリーンは「1色ごとに版を作る」ため、色数が増えるほどコストが跳ね上がります。予算と見栄えのバランスを考え、「1色ないし2色」で成立する引き算のデザインを考えます。

  • おすすめ:タイポグラフィ(文字主役)、線画イラスト、白黒のツートーン。
  • コツ:Tシャツ本体の色を「背景色」として活かすと、1色印刷でも多色使いのように見せることができます。

ポイント3:ロゴの位置を「ワキの下」にしない裏技

意外と盲点なのが「プリント位置」です。特に左胸ワンポイントの場合、画面上の見た目だけで決めると、実際に着たときに「ワキのすぐ横」に来てしまい、非常に格好悪い仕上がりになることがあります。

Tシャツのプリント位置の検証
サイズ展開(150〜XL)がある場合、どのサイズでも違和感のない位置を探る必要があります。

★プロが必ずやる確認方法
デザインを実寸サイズで紙に印刷し、実際に自分でTシャツ(または手持ちの服)を着て、鏡を見ながらテープで貼って位置を確認してください。これが一番確実です。手間を惜しむと、数万円分が無駄になります。

まとめ:「想像と違った」を防ぐのがプロの仕事

仕上がったTシャツが届いた瞬間のあのワクワクを、絶望に変えないために。今回ご紹介した「数値」と「位置の確認」を徹底してください。Tシャツ作りは、入稿前のたったひと手間で成功が決まります。

「このデザイン、印刷しても大丈夫?」
入稿前の不安、プロが解消します。

ハットツールデザインの無料メルマガでは、Tシャツ、チラシ、名刺など、「印刷で失敗しないための実務テクニック」を毎週お届けしています。独学では気づけない“現場の掟”を知って、自信を持って入稿できるようになりませんか?

【Tシャツや販促物のデザインを添削してほしい方へ】