「かわいい」のデザイン依頼で失敗しない!お客様とのイメージのズレを防ぐ具体的な方法
「かわいいデザインにしてください」というオーダー、実はデザイナー泣かせの言葉だったりします。お客様が思い描く「かわいい」と、デザイナーが解釈する「かわいい」が全く違うことは珍しくありません。結果として、期待通りのデザインにならず、時間と費用を無駄にしてしまうことも……。
この記事では、「かわいい」という抽象的なイメージを具体的に伝え、お客様とデザイナーの間で認識のズレが生じるのを防ぐための具体的な方法を、長年の経験からお伝えします。
こんにちは、販促物女性デザイナーの松田です。
私はデザイナー歴30年以上、これまでに累計2100件以上の販促物制作に携わってきました。その経験の中で、お客様の「こんなデザインにしたい!」という想いを形にするため、言葉の裏にある本当の意図を汲み取るコミュニケーションを最も大切にしています。
人それぞれ違う「かわいい」のデザイン感覚
デザインの現場では、「かわいい」という言葉が持つ多様性に日々直面します。年齢、性別、趣味、ライフスタイルによって「かわいい」と感じる基準は大きく異なるからです。
デザイナーの裏話:50代男性のお客様との「かわいい」の認識のズレ
かつて、50代後半の男性のお客様から「かわいらしいテイストで」とご要望をいただいたことがありました。
私が自信を持って提案したデザイン案は、
- 女性的な柔らかさ
- 親しみやすい色使いを意識
をしたものだったのですが、お客様の反応は「どれもあまりかわいくない」というものでした、、、💦
詳しくお話を伺ってみると、お客様がイメージされていたのは、POP書体(ポップたい)やマッチ棒のようなマッチ体(マッチたい)を使ったデザインだったのです💦💦

- POP書体(ポップたい):スーパーのチラシやイベント告知などでよく見かける、手書き風で親しみやすく、元気な印象を与える書体のことです。
- マッチ体(マッチたい):文字の線が均一で丸みを帯び、まるでマッチ棒を並べたかのような、シンプルで可愛らしい書体のことです。
正直なところ、これらの書体は元気で人懐っこく見える一方で、「チープな印象」や「やや古く見える」といった側面も持ち合わせます。そのため、私自身はこれまで使用したことがありませんでした。しかし、お客様にとってはそれがまさに「かわいい」だったのです。
この経験から、「かわいい」という感覚がいかに人それぞれの感覚的なものであり、性別や年齢、環境によって捉え方が異なるかを痛感しました。お客様が「かわいい」と言ったとき、その裏にはさまざまな具体的なイメージが隠されているのです。
デザインイメージのズレを防ぐための3つのポイント
お客様の「かわいい」という抽象的な要望を、デザイナーと共有できる具体的なイメージに変換するためには、いくつかの工夫が必要です。ここでは、デザインのすり合わせで重要な3つのポイントをご紹介します。
「かわいい」という一言でも、人によってイメージは大きく違います。
だからこそ、言葉をどう具体化するか?がデザインの現場では重要になります。
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1. 具体的な参考事例を共有する
最も効果的なのは、「こういうのが好き」「こういうのは違う」という具体的な画像やWebサイトを共有することです。言葉だけでは伝わりにくいニュアンスも、視覚情報があれば一目瞭然です。
- 気に入ったチラシやパンフレット
- 雑誌の切り抜き
- Webサイトのデザイン
- SNSで見つけたイメージ画像
など、どんなものでも構いません。複数の事例を見せることで、お客様の好みの傾向や、「かわいい」の中のどのジャンルを指しているのかをデザイナーが理解しやすくなります。
2. 雰囲気を示すキーワードを使う
「かわいい」という言葉をさらに深掘りして、具体的な雰囲気を示すキーワードを付け加えることも有効です。例えば、一口に「かわいい」と言っても、以下のように様々なニュアンスが含まれます。
| 「かわいい」の種類 | 具体的なイメージや雰囲気 |
|---|---|
| ファンシー系 | パステルカラー、丸みのあるモチーフ、動物、夢かわ、ユニコーン |
| ナチュラル系 | 植物モチーフ、手書き風、アースカラー、やわらかい、癒し |
| ポップ系 | ビビッドカラー、コミカル、元気、楽しい、若々しい、アメリカン |
| エレガント系 | 曲線美、装飾的、上品、大人っぽい、優雅、シック |
| レトロ系 | ヴィンテージ風、懐かしい、ノスタルジック、アナログ感 |
| シンプル系 | すっきり、ミニマル、清潔感、モダン、洗練された |
いろんな「かわいい」テイストのデザインの制作事例を見る
実際のデザインは構成やレイアウトで大きく変わります。制作事例はこちら

このように、より詳細な言葉でイメージを伝えることで、デザイナーもターゲット層や用途に合わせて適切な表現を選びやすくなります。例えば、「子供向けでポップなかわいい」「大人女性向けのエレガントなかわいい」といった具合です。
3. 避けてほしいイメージも伝える
「どんなデザインが良いか」だけでなく、「どんなデザインは避けてほしいか」を明確にすることも、認識のズレを防ぐ上で非常に重要です。例えば、「●●のような安っぽい印象は避けたい」「△△のような子供っぽすぎるのは困る」といった具体的なNG例を伝えることで、デザイナーは方向性をより正確に絞り込むことができます。
このことで、デザインの方向性を限定することができますし、修正を減らすことにも繋がります。
まとめ:明確なコミュニケーションで理想のデザインを
「かわいい」という一言は、実に奥深く、多様な意味を含んでいます。だからこそ、デザインを依頼する際は、その「かわいい」を具体的に言語化し、視覚化する努力が不可欠です。具体的な参考事例の提示、詳細なキーワードの活用、そして避けてほしいイメージの明確化を行うことで、デザイナーはあなたの理想とする「かわいい」を正確に理解し、形にすることができます。
ぜひ、これらのポイントを参考に、デザイナーとの効果的なコミュニケーションを図り、あなたのビジネスを彩る素敵なデザインを実現してくださいね。
かわいいデザインの制作をご検討中の方へ。お気軽にご相談ください。
ここで紹介したコツはあくまで基本です。実際の制作では貴社の強みやターゲットの心理に合わせた『かわいい』をデザインします。女性デザイナーの松田が直接話をお伺いして、女性目線の細やかなデザインで、あなたの想いを形にします。
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