売れない商品の原因は「伝え方」かもしれない。POPと情報デザインの考え方
商品がなかなか売れず「どこを変えればいいのか?」と途方にくれる方も多いのではないでしょうか。
意外にも大きく影響しているのが
- 商品の魅力が伝わる説明
- 信頼感を感じさせる見せ方
- 売り場での情報の伝え方
です。
これは私自身が、あるデザイナーの販売現場を見て強く実感したことでした。
高価格の商品でも売れる理由とは

学生時代からの親友に、グラフィックデザイナーがいます。
彼女は仲間とともに、自分たちでデザインしたグッズブランドを立ち上げ、
ときどき百貨店で期間限定ショップを出店しています。
商品は
- スカーフ
- バッグ
- ハンカチ
など。
どれも
- 素材にこだわり
- デザインも洗練されている
魅力的な商品です。
しかし価格は決して安くありません。
例えば
- ハンカチ:3,500円
- スカーフ:12,000円
- 肩掛けバッグ:15,000円
- 手提げバッグ:9,500円
一般的な価格帯よりも、やや高めと言えるでしょう。
ある日、横浜の百貨店で開催された期間限定ショップを訪ねてみると、
ちょうど親友が売り場でお客さんに商品を説明していました。
すると、そのお客さんは私の目の前で
9,500円のバッグを3点まとめて購入していったのです。
割引をしたわけでもありません。
特別なセールストークをしているわけでもありません。
ただ、商品の説明をしていただけでした。
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最初の1週間はほとんど売れなかった
ところが、最初から売れていたわけではありません。
親友に聞くと、限定ショップを出店した最初の1週間は
ほとんど商品が売れなかったそうです。
それが、あるタイミングから急に売れるようになった。
理由はとてもシンプルでした。
それは親友が売り場に立ち、商品の説明をするようになったからです。
しかも彼女は、決してセールストークが上手なタイプではありません。
むしろ、どちらかと言えば話すのが得意な方ではないのです。
それでも、商品は売れました。
では何がお客さんの心を動かしたのでしょうか。
商品の背景を知ると価値が見えてくる
親友が説明していた内容は、決して大げさなものではありません。
例えばスカーフ。
- サイズは130cmの大判サイズ
- 光沢の出る糸を織り込んだ生地
- コットン100%
- 家庭で洗濯可能
- 巻き方のアレンジも豊富
バッグについては
- 厚手の帆布素材
- 岡山県でデニムと同じ縫製技術を使用
- 非常に丈夫
- 北欧デザインからインスピレーションを受けた柄
こうした背景を聞くと、不思議なことにそれまで「少し高い」と感じていた商品が、
「むしろこの品質なら安いのでは?」
と感じられてくるのです。
実際、私自身も説明を聞いたことで商品の魅力に惹かれ、購入してしまいました。
この体験から強く感じたのは、商品は「説明によって価値が伝わる」ということです。
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売り場を見て気づいた問題点
しかし同時に、ひとつ疑問も浮かびました。
その都度、販売員が説明しなければ商品の価値が伝わらないとしたら、
販売としては効率が悪すぎるのではないか。
売り場をよく観察してみると、いくつかの問題が見えてきました。
1. 商品のデザインが見えない
ハンカチやスカーフは広げなければデザイン全体が見えません。
そのため
- デザインの魅力
- 柄の意味
が分からないまま通り過ぎてしまう人が多いのです。
2. デザイナー情報が伝わらない
売り場にはデザイナー紹介パネルもありました。

しかし
- 文字が小さい
- 文章が読みにくい
ため、多くの人は立ち止まりません。
これでは「誰が作った商品なのか」が伝わらないのです。
無名のデザイナーの商品を、説明なしで購入する人は多くありません。
つまり、商品が売れないのは商品の問題ではなく
情報の伝え方の問題だったのです。
商品の価値を伝える「POP」の力
ここで思い浮かんだのがPOP(商品説明パネル)です。
例えば
- ハンカチのデザインを広げた写真
- スカーフの巻き方
- 素材や縫製の特徴
- デザイナーの想い
こうした情報が売り場に1枚のPOPとして置かれていれば、
販売員が毎回説明しなくても商品の価値が自然に伝わります。
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ユニクロの売り場が参考になる理由
このような仕組みをうまく使っている例が、
ユニクロのTシャツ売り場です。
ユニクロでは
- デザイナーの紹介
- デザインの背景
- コラボレーションの意味
などがPOPやタグで説明されています。
その情報を読むことで
- 商品の価値を理解できる
- 愛着が生まれる
- 欲しくなる
という心理が働くのです。
単なるTシャツが、ストーリーのある商品へと変わります。
売れるPOPを書くコツ
POPを書くときのコツは、とてもシンプルです。
それは
「すごく良いものを見つけて、友達に紹介する」
という気持ちで書くこと。
例えば
- この素材がどれだけ優れているか
- なぜこのデザインになったのか
- どんな使い方ができるのか
こうしたことを
興奮気味に伝えるイメージで書くと、
読み手にも魅力が伝わります。
POPは単なる説明文ではありません。
商品の価値を伝える小さな営業マンなのです。
まとめ:売れない原因は「説明不足」かもしれない
商品が売れないとき、多くの人は
- 価格が高い
- 商品が魅力的ではない
- セールストークが弱い
と考えがちです。
しかし実際には商品の魅力が伝わっていないだけ
というケースも少なくありません。
特に
- 素材にこだわった商品
- デザイン性の高い商品
- ブランドストーリーのある商品
ほど、説明の有無によって
販売結果が大きく変わります。
もし商品が思うように売れないと感じたら、
まずは
「商品の価値をどう伝えているか」
を見直してみてください。
売り場のPOPや説明を少し工夫するだけで、
商品の見え方は大きく変わるはずです。
女性目線のデザイン制作を承っています。ご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
ここで紹介したコツはあくまで基本です。実際の制作では女性デザイナーの松田が直接話をお伺いして、女性目線の細やかなデザインで、あなたの想いを形にします。
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