「これはデザインじゃないの?」お客様とのズレから学んだ、デザインという言葉の正体
【記事の結論】
チラシ制作における「デザイン」には、「情報の整理(構成)」と「見栄えの装飾(着色・飾り)」の2段階があります。この違いをあいまいにしたままだと、打ち合わせで「内容」の話をしたいのに「色や形」の話ばかりが先行し、結果として伝わらないチラシになってしまいます。
こんにちは、販促物女性デザイナーの松田です。
以前、チラシの掲載内容を決めるための「構成案」をお客様に提示した際、私とお客様の間でちょっとした、しかし重要な言葉の行き違いがありました。今回はその実体験をもとに、スムーズな販促物作りに欠かせない「言葉の定義」についてお話しします。
設計図である「構成案」と、装飾としての「デザイン」
チラシやパンフレットを作る際、私はまず白黒ベースの「構成案」を作成します。これは建築でいうところの「設計図」です。どこに何を載せるか、順番はどうするかという「情報の骨組み」を固める非常に重要な工程です。

この構成案の内容が固まったので、私が「では、ここからデザインに進めますね」とお伝えしたところ、お客様から意外な反応が返ってきました。
「えっ? これはデザインではないのですか?」
私はハッとしました。私が使っていた「デザイン」という言葉は、あくまで装飾的な意味(飾り枠、色付け、書体の選定、写真やイラストの配置など)を指していたのです。一方で、お客様は「紙面に文字が並んでいるこの状態」こそがデザインの始まりだと思っておられたのです。
「知の呪縛」が生む、打ち合わせのすれ違い
この認識のズレがあると、制作に支障が出ます。なぜなら、構成案の段階で「文字をもっと大きく」「背景に色を」といった見た目の要望ばかりが出てしまうと、肝心の「誰に、何を、どの順番で伝えるか」という情報の整理がおろそかになってしまうからです。
以前、ブログでも「専門知識がある状態が当たり前になり、知らない人の気持ちが想像できなくなる=知の呪縛」について書きましたが、まさに私自身がその呪縛に陥っていました。プロにとっての「当たり前」は、お客様にとっての「当たり前」ではないのです。
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行き違いを防ぐための「新しいルール」
この経験以降、私は構成案を提案する際、必ず以下の注意書きを大きく入れるようにしました。

さらに、言葉でも明確に区別して伝えるようにしています。
「この段階は情報の設計図です。内容が固まってから、装飾・着色・写真を入れて『デザイン』していきますね」
このように段階を分けることで、お客様も「今は内容に集中すればいいんだな」と安心して打ち合わせに臨んでいただけるようになりました。
まとめ:共通言語が「良い販促物」を作る
「デザイン」という誰もが知っている言葉こそ、人によって捉え方が異なります。些細なことのようですが、こうした言葉のズレを一つずつ解消していくことが、最終的にお客様の想いが正しく伝わるチラシ作りへと繋がります。
| 工程 | 目的(何を議論すべきか) |
|---|---|
| 構成案(設計図) | 「内容」の検討。何を、どんな順番で伝えるか。 |
| デザイン(装飾) | 「見栄え」の検討。どう目立たせ、雰囲気を出すか。 |
皆さんも、デザイナーとやり取りをする際は「今はどの段階の話をしているのか」を意識してみると、よりスムーズで納得のいく制作ができるはずですよ。
わかりやすいチラシのデザイン制作をご検討中の方へ。お気軽にご相談ください。
ここで紹介したコツはあくまで基本です。実際の制作では貴社の強みやターゲットの心理に合わせた『売れる動線』でデザインします。女性デザイナーの松田が直接話をお伺いして、女性目線の細やかなデザインで、あなたの想いを形にします。
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