飲食店メニューブック制作で失敗しない3つのポイント|サイズ・部数・差し替え対応を徹底解説

飲食店のメニューブックを作る前に知っておきたい3つの重要ポイント

この記事でわかること
飲食店のメニューブック制作において、デザインの美しさだけでなく「実用性」を重視することが、お客様満足度と売上向上の鍵となります。本記事では、メニューデザインを専門とする女性デザイナーの視点から、制作前に必ず検討すべき「サイズ選び」「必要部数の考え方」「差し替え対応の重要性」という3つのポイントを、実践的な事例と共に詳しく解説しています。

こんにちは。女性デザイナーの松田です。

これまで居酒屋・レストランなど、様々な業態の飲食店様のメニューブック制作を手がけてまいりました。

ハットツールデザインでは単なるデザイン制作ではなく、「お店の売上向上」「お客様の満足度アップ」「運用コストの削減」を常に意識したメニューづくりを心がけています。

デザイナーとしての経験から断言できるのは、メニューブックは「お店の顔」であり「無言の営業マン」でもあるということです。飲食店に足を運んだお客様が最初に手にするメニューの印象は、そのお店全体への評価に大きく影響します。メニューをゆっくり眺める時間が、お客様の期待感と楽しみを広げる大切な瞬間となるのです。

メニューブック制作で失敗しないための3つのポイント

飲食店のメニューブック制作において、多くのオーナー様が見落としがちな重要ポイントについて、実際の制作現場での経験を踏まえて解説いたします。

ポイント① ページを開いた時のサイズの大きさについて

メニューブックのサイズ選びは、デザインの見栄えよりも「実際の使用シーン」を最優先に考える必要があります。テーブルに置いた時に邪魔にならないか、お客様が手に持って見やすいかという視点が極めて重要です。

特に重要なのは、料理が運ばれてきた際のテーブル上のスペース配分です。メニューブックが大きすぎると、お皿を置く場所がなくなり、お客様にストレスを与えてしまいます。また、スタッフにとっても配膳の妨げとなってしまいます。

「この業種にはこのサイズ」という決まりは、正直なところほとんどありません。実際の制作現場では、テーブルの広さや置き方、写真をメインにするか文字中心にするかなどを一緒に相談しながらサイズを決めていくことが多いです。

下の表は、それぞれのサイズの特徴をまとめたものなので、業態に縛られず、お店のスタイルに合うかどうかの参考にしてみてください。

サイズ寸法(閉じた状態)メリット注意点
A4サイズ210×297mm写真を大きく見せやすい、情報量を多く掲載可能見開き時(A3サイズ)は狭いテーブルでは圧迫感
B5サイズ182×257mmコンパクトで扱いやすい、おしゃれな印象掲載できる情報量に制限
A4縦半分105×297mm省スペース、スタンド式で立てて置ける横長レイアウトには不向き

メニューを見ることそのものをお客様に楽しんでいただくためにも、お店のテーブルサイズと提供スタイルに最適なサイズを選択することが大切です。

ポイント② メニューの必要部数は「テーブル数×1.3〜1.5」を目安に

メニューブックを何冊作ればいいのか、部数で悩まれるオーナー様はとても多いです。

私がこれまでお受けしてきた制作依頼を振り返ると、「テーブル数の1.3倍〜1.5倍」くらいでご注文される方が多い印象です。

目安の部数=テーブル数×1.3∼1.5

例えば10テーブルのお店なら、13〜15冊程度ということになります。あくまで一つの目安として、参考にしていただければと思います。

なぜテーブル数より少し多めがいいのか

基本は「1テーブルに1冊」ですが、少しだけ余裕を持たせることをおすすめしています:

  • 汚れや破損への対応:メニューは毎日たくさんのお客様が手に取るため、どうしても汚れてしまいます。汚れたメニューはお店の印象を下げてしまうので、サッと綺麗な予備と交換できると安心です。
  • グループ客がスムーズに注文できる:4名様以上のグループで1冊を回し見していると、注文に時間がかかってしまいます。「こちらにもどうぞ」ともう1冊お渡しできると、お客様のストレスもなくなります。

でも、作りすぎも困りもの

一方で、予備が多すぎると置き場所に困ってしまうのも現実です。

飲食店の店内は収納スペースが限られていることが多いですし、後からメニュー内容を変更したくなった時に、使わない予備がたくさん残っているともったいないですよね。

そのため、保管のことも考えて「テーブル数×1.3〜1.5」くらいが、ちょうどいいバランスなのかなと感じています。

お店の状況に合わせて調整を

「うちは回転が早い」「団体客が多い」「カウンター席にも置きたい」など、お店によって事情は様々です。この目安を参考に、実際の運営スタイルに合わせて微調整していただければと思います。

ポイント③ 差し替えする箇所としない箇所を分けて考えておく

3つ目のポイントは、メニューの「差し替え」についてです。賢いメニュー作りのコツは、最初から「変わる部分」と「変わらない部分」を分けて設計しておくことです。

変わらない部分(しっかり作り込む)

  • お店の看板料理・定番メニュー
  • 通年提供する基本のドリンク類

変わる部分(差し替えやすくする)

  • 季節のおすすめ料理
  • 本日の仕入れメニュー、期間限定フェア
  • デザートメニュー(季節で変わりやすいため)

このように分けて考えることで、全ページを差し替え仕様にして安っぽくなることを防ぎつつ、必要な部分だけ柔軟に更新できます。

メニューの修正・増刷もお任せください

一度お作りしたメニューについて、料理を変えたり、ちょっとした調整を加えての増刷も行っております。何年か経って「値段だけ変更したい」というお客様も多く、その場合は1から作るよりも増刷扱いなのでお安く対応できます。元のデータが残っていますので、「前に作ってもらったメニューを少し変えたい」というご相談も、お気軽にどうぞ。

「自分のお店にはどのサイズが最適なの?」「魅力的なデザインで売上を伸ばしたい」「コストを抑えて効果的なメニューを作りたい」など、どのようなご相談でも大歓迎です。