パンフレットの紙の厚さの正解は?ページ数別おすすめと失敗しない選び方

最適なパンフレットの紙の厚さとは?ページ数別、内容や見せたい雰囲気で考える

「デザインはできたけれど、いざ印刷!」となったとき、「あれ、紙をどうするの?」「厚さはどれくらいがいいの?」「薄すぎて安っぽくなるのは嫌だけど、厚すぎるとコストが心配…」という悩みがでてきます。「紙の種類」をどうするかは、見た目、表面の手触り、インクの乗りで解決できますが、「厚さ」については手で直接確認しないとわかりません。

こんにちは。実戦で使える販促デザインを30年以上追求し、累計2,100件以上の制作に携わってきたデザイナーの松田です。

この記事では、30年以上の現場経験から辿り着いた「失敗しない紙の厚さの選び方」を、超初心者の方にもわかりやすくお伝えします。ページ数別のおすすめや、デザイナーなら普通に知っているコスパアップのテクニックまで、具体的に解説していきます。

そもそも紙の「kg」って何?

プリントパックやラクスルなどのネット印刷で印刷を注文すると、紙質を選択した後、紙の厚さを選びます。そのとき紙の70kg、90kg、135kgなど厚さが「kg(キログラム)」になっていますよね。

これは同じ規格の紙を1,000枚重ねたときの重さのことです。数字が大きいほど紙が厚く、重くなります。たとえば90kgより110kgの方が厚い紙、ということです。印刷業界では「連量(れんりょう)」とも呼ばれますが、難しく考える必要はありません。「数字が大きい=厚い紙」とだけ覚えておけばOKです。

パンフレットの紙の厚さの正解は?ページ数別おすすめと失敗しない選び方

パンフレットの紙の厚さ、3つの選択肢を徹底比較

パンフレット制作でよく使われる紙の厚さは、主に90kg・110kg・135kgの3種類です。それぞれの特徴を一覧表で確認しましょう。

※中綴じ8ページ・プリントパック参考価格(2026年4月現在)※用紙の種類(マットコート・ミラー上質など)によっても質感は大きく変わります。用紙の種類についてはこちらで詳しく解説しています→(リンク)


紙を一段階厚くするごとに、コストは約30%アップします。この数字を頭に入れておくと、予算とのバランスを取りやすくなります。

ただ、90kgより薄い紙は、逆に高くなりますので、注意が必要です。

ページ数で選ぶ!ハットツールデザインのおすすめ厚さ

パンフレットの紙選びで最も大切なのは、ページ数に合わせて厚さを選ぶという考え方です。ページ数によって、同じ厚さの紙でも、パンフレット自体を手に取った時の印象が大きく変わるからです。

ページ数が多い場合(16ページ以上)→ 90kgがおすすめ

ページ数が多いパンフレットは、紙を重ねることで全体にある程度の厚みと重さが生まれます。そのため1枚1枚の紙は90kgでも、手に取った時にしっかりとした存在感が出ます。コスパを重視するなら90kgが最もバランスの取れた選択です。ハットツールデザインでも、ページ数の多いパンフレットには90kgを標準として採用しています。

ページ数が少ない場合(8〜12ページ)→ 110kgがおすすめ

中綴じ冊子の最低ページ数である8ページなど、ページ数が少ないパンフレットは要注意です。90kgを選ぶと、パンフレットを手に取った時に、意外と薄っぺらさを感じてしまうことがあります。それはページ数が少ない分、1枚あたりの紙の存在感がそのままパンフレット全体の質感に直結するから。

このような場合は110kgを選ぶことで、しっかりとした高級感が生まれます。「たった一段階の差」と思うかもしれませんが、手に取った瞬間の印象は大きく変わります。

高級感・こだわりを最優先したい場合 → 135kgも選択肢に

「とにかく高品質に見せたい」「特別感のあるパンフレットを作りたい」という場合は、135kgも選択肢に入ります。手に取った瞬間に伝わる重厚感と高級感は、他の厚さでは出せない魅力があります。ただし、コストは90kgと比べて約70%増となるため、予算とのバランスをよく検討した上で選ぶことをおすすめします。

高級感を感じさせながらコスパ重視、表紙と中ページで厚さを変える

ここでは、30年の現場経験から生まれた、コスパと高級感を同時に実現するプロのテクニックをご紹介します。

知っておきたい「裏写り」問題

パンフレットを制作する際、意外と見落とされがちなのが「裏写り」の問題です。表紙の裏側(1ページ目)には、表紙に印刷されたデザインが薄らと透けて見えることがあります。これは紙の厚さに関わらず起こりうる現象で、特に表紙に濃い色や黒いベタ塗りのデザインを使っている場合に目立ちやすくなります。

この問題を防ぐために、表紙の裏(1ページ目)は薄い色のデザインを使うことをおすすめしています。白や淡いグレー、薄いベージュなど、明るいトーンのデザインにするなど、ちょっとした工夫で裏写りが目立たなくなります。

どうしても濃いデザインにしたい場合は「表紙だけ厚さを変える」

「1ページ目にどうしても濃い色を使いたい」という場合は、表紙だけ中ページと異なる厚さの紙を使うという方法があります。たとえば中ページを90kgにして、表紙だけ110kgや135kgにするというやり方です。

ネット印刷でも表紙と中ページの紙を変えることを手軽に選択できるようになっているので、一般的なテクニックでもあります。

また実はこのテクニック、裏写り対策だけでなくコスパアップと高級感アップを同時に実現できるという大きなメリットがあります。全ページを厚い紙にするよりもコストを抑えながら、表紙だけ厚くすることで手に取った瞬間に「おっ、しっかりしている」という印象を与えることができるのです。

パンフレットは表紙が「顔」です。読者が最初に触れる表紙の質感が、そのままパンフレット全体の印象を左右します。中ページのコストを抑えながら表紙の質感を高めるこのテクニックは、予算に限りがある場合でも高品質なパンフレットを作るための知恵と言えます。

動画で確認!紙の厚さ・質感の違いを見てみよう

紙の厚さは、実際に手で触れてみないとなかなか伝わりにくいものです。そこで、実際の90kg(マットコート)・110kg(マットコート)・135kg(ミラー上質)それぞれの紙のしなり具合や厚みの違いを動画でご覧ください。

まとめ:パンフレットの紙選びで迷ったらこの基準で

いかがでしたか?パンフレットの紙の厚さ選びは、以下の基準で考えると迷いがなくなります。

  • ページ数が多い(16ページ以上) → 90kg(コスパ重視のスタンダード)
  • ページ数が少ない(8〜12ページ) → 110kg(高級感と質感を確保)
  • 高級感・こだわりを最優先 → 135kg(特別感のある仕上がりに)
  • コスパと高級感を両立したい → 表紙だけ厚さを変えるテクニックを活用

パンフレットは作って終わりではなく、お客様の手に渡ってからがスタートです。手に取った瞬間に「あ、いいな」と思ってもらえる厚さを選ぶことで、あなたの想いはより深く伝わるようになります。

「自分のパンフレットにはどの厚さが合うかわからない」「紙選びで失敗したくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。30年の経験から、あなたのビジネスに最適な「紙とデザイン」をご提案します。

紙の厚さは高いデザイン性を保ちながらコスパを下げることができます。私たちは伝わりやすく洗練されたデザインを第一優先としてパンフレットを制作しています。

業種や内容、使用されるシーンによって紙の厚さなども考慮したパンフレット実績です。