【プロが解説】パンフレットの用紙の種類と選び方|定番の紙(コート紙・マットコート、上質紙)の違いとおすすめの個性的な紙

「パンフレットを作りたいけど、紙は何を選んだらいいのかわからない」そんな悩みはありませんか?同じデザインでも紙ひとつで「安っぽい」にも「上品」にも「高級」にもなります。いわば紙選びは、最後のデザインとも言われています。だからこそ、しっかりと考えて選んでくださいね。

こんにちは。実戦で使える販促デザインを30年以上追求し、累計2,100件以上の制作に携わってきたデザイナーの松田です。

パンフレットの用紙の種類はデザインの印象を大きく左右する重要な要素です。

この記事では、30年以上の現場経験から辿り着いた「失敗しない用紙の選び方」として、まずは一般的な定番の紙はどういうものかを知ってから、ハットツールでおすすめする高級&個性的な紙をご紹介します。

パンフレットでよく使われる用紙の種類

パンフレット制作でよく使われる用紙は、主に2種類です。それぞれの特徴を一覧表で確認しましょう。

※A4・8ページ・1,000部・中綴じ・4日納期・プリントパック参考価格(2026年4月現在)

ハットツールでおすすめする用紙2種類

※A4・8ページ・1,000部・中綴じ・4日納期・プリントパック参考価格(2026年4月現在)

この2つの表を見るだけで、ミスタービーの印刷費が他と比べて別格であることがわかります。用紙選びはデザインの方向性だけでなく、予算とのバランスも重要です。それぞれの用紙について、詳しく見ていきましょう。

コート紙|定番中の定番、写真映えする用紙

コート紙は、パンフレット制作で最もよく使われる定番中の定番の用紙です。表面に光沢があり、写真や色を鮮明に美しく見せることができます。

コート紙の最大の特徴は「発色の良さ」です。光沢のある表面がインクの発色を高めるため、写真が多いパンフレットや、色を鮮やかに見せたいデザインに最も適しています飲食店のメニューや商品カタログのように、ビジュアルで魅せたいパンフレットにはコート紙が活躍します。

また、同じ定番であるマットコートと比べるとほんの少しだけ印刷費が安い場合があるのもコート紙の魅力です。コスパと品質のバランスが取れた、まさに「定番」と呼ぶにふさわしい用紙です。

一方で、光沢があるぶん、蛍光灯や太陽光が反射して文字が読みにくく感じることがあります。写真よりもテキストが多く、じっくり読んでもらいたいパンフレットには、次に紹介するマットコートの方が適しています。

マットコート|上品で落ち着いた雰囲気を出したいなら

マットコートは、コート紙と並ぶ定番の用紙ですが、光沢を抑えたマットな仕上がりが特徴です。ハットツールデザインが最もよくおすすめしている用紙でもあります。

マットコートの魅力は「上品さと落ち着いた雰囲気」です。コート紙のような光沢がないぶん、しっとりとした質感が生まれ、見る人に「上質なもの」という印象を与えます。特に余白を多く取り、白を活かしたデザインとの相性が抜群です。余白とマットコートの組み合わせは、それだけでぐっと上品な雰囲気を演出してくれます。

また、表面に光沢がないため、蛍光灯や太陽光の反射が少なく、テキストが読みやすいのも大きなメリットです。文字が多いパンフレットや、じっくり読んでもらいたい会社案内・サービス紹介などにも向いています。

コート紙と比べると印刷費はほんの少し高くなりますが、その差はわずかです。「どちらを選べばいいかわからない」という場合は、マットコートを選んでおけばまず間違いありません。

上質紙|自然な風合いと書き込みやすさが魅力

上質紙は、実はみなさんが日常的に目にしているコピー用紙と同じ種類の紙です。光沢がなく、自然でさらっとした風合いが特徴です。

上質紙の最大の特徴は「書き込みやすさ」です。表面がさらっとしているため、鉛筆やボールペンでスムーズに書き込むことができます。そのため、セミナーや説明会の資料、記入欄のあるパンフレットなど、読者に書き込んでもらうことを想定したパンフレットには上質紙が最適です。

ただし、注意点があります。上質紙はインクが紙に沈み込みやすい性質があるため、コート紙やマットコートと比べるとインクが沈み発色が劣ります。写真や色を鮮やかに見せたいデザインには向いていません。「書き込みスペースがある」「自然な風合いを出したい」という明確な理由がある場合に選ぶ用紙と覚えておきましょう。

ミスタービー|別格の高級紙、こだわり派へ

ミスタービーは、他の3種類とは一線を画す高級印刷用紙です。「ラフグロス系」と呼ばれる種類の紙で、印刷していない部分はマット調のしっとりとした風合いを持ちながら、印刷した部分だけがグロス感のある美しい仕上がりになるという、独特の質感が最大の特徴です。

この唯一無二の質感が、手に取った瞬間に「特別なもの」という印象を与えます。発色も非常に優れており、写真や繊細なグラデーションの再現性が高く、デザインの完成度をワンランク上に引き上げてくれます。「高級感を出したい」「他にはない個性的なパンフレットを作りたい」という場合に、ハットツールデザインが自信を持っておすすめする用紙です。

ただし、印刷費については覚悟が必要です。同じ条件で比較すると、コート紙の約4.5倍という価格になります。「どうしてもミスタービーを使いたいけどコストを抑えたい」という場合は、表紙だけミスタービーを使い、中ページはコート紙やマットコートにするという方法があります。表紙だけでもミスタービーを使うことで、手に取った瞬間の高級感はしっかり演出できます。パンフレットの「顔」である表紙にこだわることで、全ページをミスタービーにするよりもコストを抑えながら、十分な高級感を実現できるプロのテクニックです。

料金で比較!用紙別の印刷費の目安

実際の印刷費を比較してみましょう。条件はA4サイズ・8ページ・1,000部・中綴じ・4日納期です。

※プリントパック参考価格(2026年4月現在)

コート紙とマットコートの差はわずか1,200円です。この差であれば、デザインの方向性で迷わず選んで問題ありません。一方でミスタービーは別格の価格帯であることが一目瞭然です。「高級感のあるパンフレットを作りたい」という強いこだわりがある場合にのみ、予算をしっかり確保した上で検討することをおすすめします。

まとめ:用紙選びで迷ったらマットコートを基準に

いかがでしたか?パンフレットの用紙選びは、以下の基準で考えると迷いがなくなります。

  • 写真や色を鮮やかに見せたい → コート紙
  • 上品・落ち착いた雰囲気にしたい・余白を活かしたデザイン → マットコート
  • 書き込みスペースがある・自然な風合いにしたい → 上質紙
  • 高級感・個性・こだわりを最優先したい → ミスタービー

「どれを選べばいいかわからない」という場合は、マットコートを選んでおけばまず間違いありません。上品で落ち착いた仕上がりは、どんな業種・どんなデザインにも馴染みやすい用紙です。

パンフレットは作って終わりではなく、お客様の手に渡ってからがスタートです。手に取った瞬間に「あ、いいな」と思ってもらえる用紙を選ぶことで、あなたの想いはより深く伝わるようになります。

「自分のパンフレットにはどの用紙が合うかわからない」「用紙選びで失敗したくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。30年の経験から、あなたのビジネスに最適な「紙とデザイン」をご提案します。

同じデザインでも紙ひとつで「安っぽい」にも「上品」にも「高級」にもなります。私たちは伝わりやすく洗練されたデザインを第一優先としてパンフレットを制作しています。

業種や内容、使用されるシーンによって紙の厚さなども考慮したパンフレット実績です。